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たやすみ、は自分のためのおやすみで「たやすく眠れますように」の意
toi books で購入、サイン本でした。
岡野大嗣さんのサイン
岡野大嗣さんの歌、関西の固有名詞がでてきて身近に感じるし、
歌そのものが、日常のさりげない体験に、あるある共感を生む。
おシャレに詠っておられるが、根底に流れるのは関西人の血。
どことなく、さりげないユーモアが、ほっこりとさせる。
後ろのポストカードが、
岡野大嗣さんの直筆のクリスマスカード、です。
そして、手書きのポストカードまで、いただきました。
嬉しいもんです。
気になった、短歌・・・・・・・・。
阪急電車のシートを撫でてさかだった毛足が春のあかるさだった
くすり スギ薬局の看板のあれ 知ってた? 神の失笑だって
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな
おじき草がおじきから帰ってくるまでを眠って過ごす日曜の午後
もう何もないだろうけど文庫本の残りのページの薄さを撫でる
おろしたての憂鬱だからできるだけ光の届かない場所で履く
ゴルフ打ちっぱなしの網に絡まってなかなか沈んでかない夕日
人の痛みがよく分からないときがあります レジ応援おねがいします
冬と春のあいだになにか秋っぽいのりしろを見つけてそこにいる
わたしいま意匠変更中だからしばらくはからっぽですよろしく
ねむくなるとねむいにおいになる犬のねむいにおいをかぎながらねる
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ