いまだに超素朴さがウリのブルガリアですが、EU入りが決まりつつある今、(でも、まだまだひとモンチャクもふたモンチャクもありそう・・・)たくさんの外資系企業が入りつつあります。一番よく見かける外資系企業、それは「ガソリンスタンド」!! その中でも一番よく見かけるのが「OMV」!! オーストリアの企業です。オーストリアって産油国だったんですね。車でハンガリーからオーストリアに入るといち早く目に飛び込んでくるのがOMVの石油コンビナート。「はあ~、文明社会に帰ってきた~・・・」と思う瞬間でした。 でも、つい最近、ソフィアよりチョッと北部のブラツァから列車で帰ってきたとき、ソフィア北駅周辺にオーストリアで見たような石油タンクの群れが、少し小規模にあるのが見えました。当然すべてのタンクに OMV,OMV,OMV・・・ 近い国の強みですかねぇ・・・。
私たち外国人にとってうれしいのがクレジットカード支払いがOKということです。持ち合わせがないとき心強く感じます。最近はだいぶカードで支払えるところも増えましたが、(この国では銀行のカードでのデビット支払いが一般的)ガソリンスタンドでは外資系のカード(なぜかブルガリアではVISAやMasterだけでなくJCBが使えるところも多い)もOKです。
そして、日本とちがうのが必ずコンビニのような売店とカフェがあることです。売店では何とアルコール飲料も(ワインやウォッカまで)充実した品揃えで販売しています。さらに、ほぼすべてのOMVのガソリンスタンドには外の席と子供たちが遊べる滑り台やブランコが付いています。うちの近所にもあるので何かのついでに行って休みたいときは売店でポテチでも買ってカウンターにもって行き、「スス エドノ カプチーノ。 トゥカ」(=これとカプチーノをひとつ。ここでいただきます)といって、まるで家にいるかのようにくつろぎます。近所のカフェよりはコーヒーもポテチもチョッと高めですが、でも、普通日本だったら、サ店に入ってポテチポリポリはありえませんよね~。ブルガリアならどこの店でもたいがい持ち込みOKです。
総ガラス張りの明るい店内に座って外の様子を眺めていると時間が過ぎるのを忘れます。新しいゴルフやアウディの横にボコボコのラーダが停まってたりして。何よりうれしいのがトイレ!! トイレが「普通」(!!!)なのです。大変な歴史を生き抜いてきた(らしい)ブルガリア人にとってトイレは「用が足せればよい」ところなのでしょうか。国の玄関であるソフィア中央駅でさえ、水洗でまあまあキレイですがアラブ式(下に穴、つまり日本のトイレのキンカクシがないやつ・・・)で有料(40ストティンキ=28円)です。さらに親たちは子供たちに平気でそのあたりで用を足させるし、大人も、男性でも女性でも道端で用を足しているのを見ます。でも、ガソリンスタンドでは洋式、紙つき、何よりも無料なのがウレシイ!! 車を運転しなくても時々利用してしまうのでした。だって、私まだブルガリア人のアウトドア感覚(?)についていけないんだもん・・・