うちの田舎町ペルニックは、首都ソフィアからギリシャ方面に行くメジュドゥ・ナローデン・プット(国際道路)を行って最初にある町です。ペルニックからギリシャ国境までは約160Kmくらい。つまり福岡市から山口市くらい・・・(チョッとローカルな比較?)かな?つまり「となりの県」感覚なのです。国境から60km進むとギリシャ第二の都市、テサロニケ(ブルガリア人は「ソルン」と別の名前で呼んでます!! だってブルガリア人は「マケドニアやソルンはブルガリアだ!! なぜなら昔このあたりまで全部ブルガリアだったからだ!!」っていまだに思っているんだもん・・・)に着きます。
このあたり、地図を見ると「バーニャ」の表示があります。バーニャとは、お風呂!!のこと。でも、ところによっては、これはただ温泉水を近所の人が水汲み場として利用しているだけという場合もあります。でも、日本でいうところの温泉もあるんですよ!!
某「地球のXき方」などのガイドブックではサンダンスキなどが有名です。ここも、ソフィアからギリシャに行く道路沿いにある町です。でも、そこだけじゃあない!!
ラドミルの友人マリアンナはもともとドゥプニッツァという町の出身です。(ドゥプニッツァはラドミルよりもうひとつギリシャよりの町。) 彼女いわく、
「ドゥプニッツァにはサパレバ・バーニャがあるのよ。」
「えっ?それってミネラルニ・バニ?(天然温泉のお風呂?)」
「そうよ~。すご~くいいわよ~。」
おおっ!! ドゥプニッツァならサンダンスキよりはずいぶん近いぞ!60Kmくらいかな?地図で見るとドゥプニッツァから国際道路をそれてサモコフ方面に入ったところです。
初めて入る町ドゥプニッツァ。なんだかペルニックよりキレイでひらけた感じです。そこからコウノトリがえさをついばむ草原を抜けると(一番上の写真ではコウノトリ写ってますが小さすぎますね・・・)、看板が出てきました。「サパレバ・バーニャ、ホテル、サナトリウム・・・」 おお~、これは結構大きな保養地?町に入るとまず、かわいい感じのホテルが数件。テラスでコーヒーやビールを楽しむ人たちの姿が・・・そして大きな公園。真ん中にあるのは、噴水・・・と思いきや、何と間欠泉!! 時間をおいてはビシューッと噴き出します。近くにある説明を読むと、ここの源泉、103℃あるとか。え?100℃以上ってありうるのかなぁ。
近所を歩いていたおばさんに教えられたとおりに行くと、ありました!! 公共浴場!! ここは一人1レバ(70円)、家族風呂は2レバ50(約175円)。以前に行ったサモコフの近くのバーニャは75ストティンキだったけど、まあまあの値段です。もちろん、日本にくらべると断然安い!! お湯は「ぬめり」のある感じでぬるすぎないのがいいですね。設備が整っているとか、ものすごくキレイと言うわけではないけど、方式は日本の銭湯と同じです。でも行くときは自分用のおけと石鹸、シャンプー、タオルそしてビーチサンダルを持参したほうが楽です。(石鹸、シャンプーは売店でも買えます。)
入ったのが暑い日だったので、風呂上りもまだ汗が出ましたが、木陰に入るとスーッとさわやか。湿度の低いブルガリアならでは。です。ブルガリアの海の温泉(バルナなど)もいいけど山間の温泉もいいですね。うちからそんなに遠くないし。関心がおありの方のために、今度行くとき、ホテル一泊いくら位か聞いてきますね。