「よ~し、今度こそ!」と一念発起してアフトクシュティ(中古車販売店)めぐりを開始!頻出のロザンやヒゲおじさんのバリュに一緒について来てくれるように頼んでみました。
でも、まずはこの二人に日本人の私が欲しいレベルの車についてわかってもらうのが大変!! 探し始めるとすぐにロザンは息子の友人から「700レバ(4万8千円くらい?)のアウディ100があったぞ、ガゾバ・ウレドバ(LPガスシステム)も付いているぞ!」と見つけてきました。
「年式は?」 「わかんない。」
でも、そんなに人気車種でもなかったうちのボルボ340(通称ボロボ)’82年式は買ったときには1300レバでした。じゃあ、人気車種のアウディ100がその半額くらいということは・・・ (汗)いくらコネがあっても、この値段じゃ相当古いなあ・・・
「そうじゃなくて、年式の新しい、壊れにくい車がいいの!!」
ペルニックの地元情報誌や、地元民の口コミではやはり数が少ないので、いつものウェブサイト「ギョベチ」をみたり、ソフィア、ペルニック周辺のアフトクシュティを実際にまわって探してみて、これは、というものがあったらおじさんたちについてきてもらうことにしました。ソフィアの東の端、「ゴルブリャネ」(高速道路をプロブディフ方向に行って「メトロ」を過ぎてもう少しいったところ)の、高速道路の下にはたくさん中古車販売店が並んでいます。(高速道路の高架橋にまで「アフトパザール(自動車市場?)・ゴルブリャネ」とていねいに書かれています。
ドイツ車、特にVWのゴルフが欲しかったのですが、これが人気車種で盗難にも遭いやすいということで、この車と同じパーツを使っている(らしい・・・)シュコーダ・フェリシアに絞って探すことにしました。予算の範囲と4ドア、またはコンビ(日本でいうところのステーション・ワゴン?)、できればガゾバ・ウレドバかクーラー付きと条件を入力して「トゥルスィ」(検索)をクリック! すると、お手ごろなフェリシアが予算内でたくさん出てきました。
まずは手当たり次第に見に行ってみることに。ボロボの老体にムチ打ってソフィア中を駆け回りました。一番条件にあったのは’97年式、後付でガゾバ・ウレドバが付いています。どこのアフトクシュタかな?と見てみると、ムラドスト1丁目!以前に住んでいたところのすぐ近所です!! 早速いってみると・・・
「あ~、あれ売れちゃったよ。」 ガ~ン! でも、
「フェリシアがよければ、これ、どう?」と見せてくれたのはフェリシア・コンビ、やはり’97年式でディーゼル。ヨーロッパでは燃費のいいディーゼル車も人気です。
その日、仕事が休みだったマエストル(自動車修理工)のイヴァンが一緒に見てくれました。車を見ながら彼に、「タイミング・ベルトは絶対に交換しないといけないね。それから少しエンジンに問題があるので修理に300レバはかかるな。その分だけマケてもらうということで買うのならいいけどね・・・」と言われてしまいました。う~む、それじゃあねえ・・・ あとで彼は「この車がどうしても欲しいんだったらいいけど、同じくらいの予算でもっと状態のいいフェリシアは見つかるから、別のにしたら?」と電話してきました。そりゃそうだ。
でも、今回はイヴァンという強い味方がいて本当に助かります。ここでは悪質なディーラーも多いそうで、注意深く見ると事故車を修理して見た目はピカピカにして売られている車がたくさんあります。以前もイヴァンは私のように車のことに明るくない友人の車探しに付き合ったとき、そんなディーラーから「この(事故歴のある)車を君の友人に(まったく問題がないと言って)勧めてくれたら300レバあげる。それなら君の儲けになるだろう?」といわれたそうです。ア、アコギな・・・(怒) ブルガリアで中古車を買うときには必ず車のことが分かるブルガリア人と行きましょう!!!