春らしい日が続くようになると、みんな家から出て外のカフェで陽に当たりながら談笑 ふ~。気持ちいいですよねえ~!! わたしも大好きです。と、隣のテーブルにドヤドヤと座るモムチェタ、モミーチェタ(男の子たち、女の子たち)。最新のケータイ、Gパン、グラサン、ジャラジャラと首や手首、指にアクセサリー。女の子たちはヘソ出し・・・ どうみても10代半ばくらいなのにタバコ。 う~む、なんだか見ていてうれしくなる風景じゃあないですね~。多くの大人たちは子供を養うために日々奮闘しているはずなんだけど、多くの子供たちはというと・・・
最近近所のウチリシュテ(小、中学校)で問題になっているのは何と「ナルコマツィア」!! つまり「薬物」!? 通りを車で走っていると口にビニール袋を当てながら歩いている10代の子もよく見ますし、なんでも、ウチリシュテのトイレでは「インジェクツィ」つまり注射器を使った薬物が頻繁に利用されているそうです。友人のヴェラの娘、ズラトカは12歳ですが、トイレにそういう「ナルコマーニ」(薬物中毒者、もちろん同じ学校の生徒ですよ)がいるときはすぐに出てくるようにしているんだそうです。コワすぎる・・・こんな田舎町で?? 駅のすぐ前にある公園に「クラブ」があるのですが、そこにくる若者たちの間でも「ナルコマツィア」が売り買いされていて、近所の住宅の周りでバカ騒ぎしたり、けんかしたり、時には死んでたり(!、ホントですよ。)する、と住民は嘆いていました。でも、若い人たちの中でも価値観の混乱から来るストレスは大変なもののようです。自分の国の将来に「シグルノ(確か)」なものがない!? 外国に仕事に行くしかない?? でも、大変だし、外国語難しいし、地元企業には就職しても家族を養ってゆくのは大変・・・。本当に不安がいっぱいです。だからでしょうか? 若い人の間に「プスィヒチェスキ・プロブレミ」(精神疾患)が多いと聞きます。それとたぶん無関係ではない現象が・・・。
友人のマヤは40代主婦ですが、娘のトニちゃんは学校を出ても20歳過ぎても定職につかず、昼は寝て、夜は例のクラブで踊りまくっているらしい・・・友人の女の子をよく家に泊めるそうですが、月末の電気代、水道代を見てマヤはビックリ!!! いつもの4,5倍だ!!! 定職についていないので当然家にお金を入れることもできず、母親マヤは独り身で必死に働いても生活は大変なのに・・・ 未払いの公共料金があっという間に数百レバに達してしまったのに、払えないじゃん、そんな額!! でもトニちゃんは「パラズィット」になりたいんだそうです。つまり「パラサイト」です。(結局マヤは激怒して彼女を家から追い出し、玄関のカギまで替えてしまいました・・・)
トニちゃんはまだ独身だからいいけど、配偶者も子供もいるのに実家に戻って「バラズィット」している人もけっこういます。トニちゃんの場合は夢がダンサーだったそうですが、それでは食べていけそうもない・・・というのがつまずきの理由のようです。
親が子供たちのために支援できる体制にあればいいのでしょうが、その余裕もないとすると、どうすればいいの?? ペルニックでトニちゃんが1ヶ月フルに働いたとしてももらえる月収は100~160レバ(8000~12800円)くらいです。やる気を維持するのがタイヘンな額です。でも、何もしないわけにもいかないし・・・と考えているうちに若い日々は過ぎていってしまう!! どうしよう・・・!?