「オペラ見に行かなーい?!」 いきなりブルガリア在住のオーストリア人の友人フォーカーとエヴェリンに誘われました。そういえば有名なんだよね、ブルガリアのオペラ。私の感覚的にはオペラは冬、インドアで楽しめる娯楽ということだったんだけど、春先もやってるんですね。でも・・・ 私、オペラ見に行ったことないし、どういうのがすばらしくてどういうのがおもしろいのか全然見当もつきません。でも、オーストリア人、しかもオペラの本場ウィーン出身の友人が誘ってくれたので・・・ オペラドシロウトの私ですが行って見る事にしました。 「演目は?」と聞くと、「んんー、なんだったかなー、モーツアルトのだったのは確かなんだけど・・・」ということでした。
ほかの友人たちともオペラ座の前で待ち合わせ。フォーカーの友人でオペラ座で働いているので2階席ですが一人4レバ(約300円!!)で入ることができました。ヒョエー!! 安っ。日本だったらB席でもウン千円するよねー。チケットには「ヴルシェブナタ・フレイタ」(カタカナ表記ですみません)と書かれていますが・・・ 「ヴルシェブナ」ってどういう意味だったかな?
さすがに施設の古さが目に付きますが、しっかりした重厚な感じのするオペラ座の中。なんだかドシロウトもワクワク♪
演目は始まったらすぐに分かりました。「パパゲーノ」が登場したので「あ!! ”魔笛”かぁ-!!」(ドシロウトでも小学校の音楽の時間聞いたもんネ!!) それにしても生で聞くといいですねー!! 背中が何度もゾクゾクしました。
夕方7時開演で1時間後15分の休憩が入りました。一階ロビーでは客たちが談笑しています・・・ おおっ!シャンパンをグラス一杯1レバ50(約120円!!)で売っているゾ!!! シャンパングラスを傾けながらエヴェリンに聞いてみると、「ここのオペラ、悪くないわよー。もちろんウィーンよりもセットや演出がチャチだし規模も小さいけど、質はいいわよ。」との事。おおー、これで300円のチケットで見れて、120円でシャンパンが飲めたら、これって世界一お手軽(でしかも上質)なオペラ鑑賞なんじゃない!?
ところでオペラは歌詞もセリフもドイツ語でステージ上方にブルガリア語の字幕が出る形になっています。で、エヴェリンに「ブルガリア語なまりのドイツ語、どお?」と聞くと、「ヒャーハーハーッ」と意味深な笑い声をあげていました。どういうことかなぁ??
第二幕が始まって、そして10時で終了しました。ドシロウトの私の印象に残ったのは「夜の女王」役の歌手。きれいで、声がなんといったらいいのかなあ、「身の詰まった細い」(?)感じで際立っていた気がします。
オペラ座の入り口に出ると、ずいぶんと外国人の観客が多かったことに気づきました。アメリカ英語がバリバリ聞こえてきましたし、アジア人の女の子が何人もいます。どうも韓国から留学できた子達のようです。これはここのオペラをはじめとする音楽教育のレベルを物語っているといえるんでしょうか? ドシロウトには分かりませんけどネ。
普段はクラシック音楽を聞かない私ですが、とても楽しめたのでうれしかったです。モーツアルトが生きていたころはこの内容はもしかしたら軽めな、当時のトレンディー・ドラマだったのかも。だからかな?? ドシロウトの私でも3時間眠らずに聞けたのは??