5月に入り、ゲルギョフ・デンの祝日が終わるといよいよ人々は夏のバカンツィア(バケーション)のことを考え始めます。仕事のあるときはいつも町のアパルタメントにいますが、ブルガリア人はたいがいもう一軒クシュタ(一軒家)をもっていてそこに2~3ヶ月住む、というわけです。(ハハハ・・・ そんなに休んでいるからお金がないんじゃないの、とツッコミを入れたくなりますが、これはブルガリア人にとって大切な年中行事。お金があってもなくても変えようのないことのようです。それに一軒家には庭があるからそこで野菜を作ってブルカニ(瓶詰め)をつくったり、木になるフルーツを食べられるので安上がり!と考えているようです。もちろん、近所にこうした家があれば安上がりになるかも・・・ でも、遠くだったら帰って旅費を払うほうが高くなる!!)
この季節に出回る旬の食べものといえば新じゃが!!! うすーい皮をささっと洗い落として油で揚げるとウマ~い!! 揚げ物大好きなブルガリア人はよくサラダ油を5L、10L単位で、または1Lのボトルを5~10本とまとめて買っています。そういう買い方をする人の多くは・・・ ウエスト1m以上ありそうな方々・・・ メタボリック・シンドロームでしたっけ?そういう状態なんじゃないの、もう・・・。
ブルガリアのサラダ油はほとんどスルンチョ・グレッドつまりヒマワリから採れます。ちょっと郊外にドライブすると一面のヒマワリ畑!! ソフィア・ローレンの映画のようなヒマワリの海!! という所をよく見かけます。(花が枯れてしまうと今度は茶色いヒマワリの種の海になりますが・・・)
このヒマワリ油を、揚げ物だけでなくサラダやオーブン料理にドボドボドボ・・・ と惜しげもなく使います。特にサラダ!! 頻出のエメ曰く、「オーリオ(このヒマワリ油)がたくさん入っていないとおいしくないわよ~」 彼女が作る、にんじん、グリーンピース、とうもろこし、マグダノス(パセリ)、タマネギ、きゅうりなどを混ぜたおいしいサラダにはこのヒマワリ油が約200ml使われていました。(だいたい5,6人前の分量かな~) この勢いで使うので、サラダと、ちょっと揚げキョフテなどをつくると1Lボトルは一回で終わり!! す、すごすぎる!!!
油っこい料理のことをブルガリア語で「マゼナ・フラナ」というのですが、この定義がイマイチ日本人のわたしには分からない・・・ サラダにどんなにたくさんヒマワリ油をかけてもこれを「マゼナ・サラタ」とは思わない人がいる!!(こんな話、漫画「美味しん某」(?)にありましたよねえ・・・) そういう人たちはお肉をたくさん使った料理を油っこい料理と思っているのです。どういうワケだ??
日本人のわたしは1L入り一本を使い切るのに2ヶ月以上かかります。今日もエメは「今日はTマーケットがオーリオの売り出しよ!! エヘエヘ」と勇んでいます・・・。ちなみにエメもウエストは1mくらいかも・・・ 大丈夫かな・・・(汗)