学校の新学期が始まるこの時期。ちょっと前までたくさんの人たちがいろんなところでバカンツィア(バケーション)を楽しんでいたのです。そんな時期のこと、2~3日連絡の取れなかった友人ビリーに「どこか行ってたの?」と聞くと、
「ヒジャよ!」 避暑地で有名なボロベッツよりもさらに奥のゴベダルツィというヒジャからさらに山を登って、有名な「7つの湖」のあたりをトレッキングしてきたとか。 「すーっごくきれいよ~。」と言いながら地図を出してきて、どういうルートを歩いたか示すビリー。と、この地図、ちょっと地名が違うところが・・・
「あ~、この地図古いから。でも見て!! 昔の地図のほうがヒジャの場所がキチンと載ってるのよ!ほら、ここも! ここも!!」
この「ヒジャ」と言う言葉、この時期よく聞きます。自然が美しい山の中などに保養施設があるところ全般を指すようです。ラドミルの近くのヒジャには何度か行きましたが、レストラン、スキーのリフト、バンガロー、バーベキュー設備がそろっていました。ですが、最後に行ったとき(今年6月)にはレストランなどは閉鎖されていました。バーベキュー設備は使えるけど管理されていないので汚れてるし・・・ もったいないな~。ここいいトコなのに。「そうなのよ。昔はもっとキチンと管理されていてよかったワ~」と皆口をそろえて言います。
ヒジャと言えば、先日友人に会いにブラッツァに行ったときのこと。
「ちょっと上にヒジャがあるのよ.行ってみましょうよ!」と誘われました。ヒジャってなんかものすご~く遠いのかな?大きな病院とスタリチェスキ・ドム(老人ホーム)の上にドドーン!! 美しい山が。何でもバルカン半島最大の滝があって水の多い時期にはそこからも見えるらしいのですが、今は水が少ない時期なのでなし。でも、この山登るとしたら「ちょっと」じゃないよね・・・ 「あそこじゃなくて、もっと近くよ!」 ホッ。10分ほど登ると・・・ パッと開けたところに出ました。
眼下にブラッツァ市全域が広がり、横にはその美しい山々が連なります。思わず深呼吸。フ~。市内から徒歩で来れるこんなところがあるといいですね~。市民の憩いの場でもあるようで、犬のお散歩の人や、マウンテンバイクで来ている人も!カフェもありました。おっ!! カフェの建物は新しい!「最近火事で焼けて立て直されたのよ。」とのこと。ヒジャと名の付くところは元々風光明媚なところなのでちゃんと維持されてさえいれば人々の集まるところになるんですネ。
ソフィアの近所にももっとヒジャはあるはず!! 近くじゃなくても是非行ってみたいな!! 秋のさわやかな季節に。