常冬の国ブルガリア・・・ではありませんが(いろんな意味で・・・笑)、寒さと闘い、「冬をどう乗り切るか」ということにものすごい情熱(?)を傾けているように見えるまわりのブルガリア人たち。食べ物の備蓄については本当にスゴイ!!
冬のはじめごろのある日。同じブホッドの住人バーバ・ターニャが、「パザールでおいしいボブを見つけたのよ~。食べる?」 ボブというのはブルガリア人の大好きな白い豆のこと。日本は節分で、大豆がすぐに頭に浮かびますが、ここブルガリアでは大豆はほとんど見ません。ジェンスキー・パザールなどの大きな市場の豆屋さんか、大きなスーパーマーケットでダイエット食品として炒った物がたま~に売られてるくらい。でも、インゲン豆らしきこの白い豆、大小ありますがどこの食料品店でも売られています。日本だとこれはたぶん甘くして煮豆か白あんになるんでしょうが、ここブルガリアではこれはボブ・チョルバという豆のスープになります。こういう乾物は保存に最適な上、これでスープで温まれるという理想的な食材!!
でも・・・わたし・・・ お豆を煮るのが苦手・・・なんですよね~。レンズ豆(ブルガリア語でレシタ)ならば超簡単なんだけど。レシタは1時間も水につけて30分も煮たらすぐに食べられるやわらかさになるのですが、白豆は難しい!! ブルガリアに来てすぐボブ・チョルバを食べたらおいしかったので豆を買ってきて作ってみたのですが・・・ 2~3回に1回はうまくいくけど、いつもおいしく出来るわけではない!! スープにすると豆はやわらかく、そしてスープ自体にもとろみがつくはずなのに、なんかず~っと豆が硬いまま・・・ 2時間煮てもザクザクしてたりして・・・
まわりのブルガルキ(ブルガリア人女性)に聞いてみると、
「ちゃんと水にひたした?? すぐに火をつけちゃダメよ!!」
「お湯にひたしてみたら?」
「ソダ(=ソーダつまり重曹)を入れてみたら?」 などのアイデアが!! でもほとんどみんな、
「そお~?ボブ・チョルバって簡単よ!!」と涼しい顔。
とにかくターニャのおススメの豆をもらって煮てみることに。 たくさんの水につけて一晩置いておくと・・・ ボアッと増えたっ!! 水を吸って3倍くらいにふくれたゾ!! (3倍はオーバーか?) 以前の豆はこんなにふくれたかなァ?
ちょっと強めの火で煮てみると2時間を過ぎたあたりからトロッといい感じに煮ほどけてきたみたい・・・ 食べてみると豆自体がトロンとまったりとしていてオイシイ!! 味付けとしてカルナッチェ(腸詰)やチューブリッツァ(ハーブの一種)を入れて完成させました。オ~イシ~!!
で、今回良く分かったのは、「おいしい豆を選ぶ」!! これがおいしいボブ・チョルバのつくり方のコツでした。ターニャ!! ありがとう!!