前に書きましたが、ぶどうをいただいてワインを仕込みました。食べてみて甘かったのでテキトーに糖度を計りもせずほっといたら・・・ まァ酢にはならなかったけどイマイチな感じになっちゃいました。ある程度飲んで、残りは置いておこうかなァ・・・ メルニックの洞窟ワインセラーのおにいさんも言ってたけど、「おいしいヤツはすぐに飲んじゃう!マズいヤツは貯蔵しておくんだ!!」・・・ 置いてるうちにちょっとは落ち着いておいしくなってくれないかなァ・・・ そう願って、放置プレイ(笑)。
ところでこの時期、今年出来たワインを売り出すところが増え、ワインボトルではなく「ナリヴノ・ヴィノ」(注いで売る、つまり計り売りのこと)を売る店は今までもあったのですが、それだけではなくソフィア市内どこでも最近はビールだけではなくワインを「仕事終わりのとりあえず一杯!!」に楽しむ姿を見るようになりました。ブルガリアではワインは食事の友、またはおつまみ付きでいただくもの、という認識で、のどを潤すのが主目的のビールとは違う立ち位置・・・ ということなのですが。
若い人の間の傾向かなァ・・・と思っていたら、何と!! ソフィアの台所「ジェンスキー・パザール」もしくは長年ソフィアに住む人から「キルコフ」とも呼ばれる市場の中にワインバー?!らしきものができてるっ!!
歩行者天国の「ピロツカ」通り側、20番や22番のトラムの電停側のジェンスキー・パザールの入口から2軒目のお店です。お客は・・・ というと、おじさん、おばさん、おじいさん・・・ アラフィフのワタシから見ておじさん、おばさん、っていうかウチの親世代以上っつーことですが・・・
「ワインバー」なんですよね~、しかも見た目けっこう本格的なワイングラスがぶら下がってる・・・ お客さんたちに似合わねー!!(笑) ここに入ったらきっと、ちょっとほろ酔いのおじさんたちにからまれそう・・・ ヤダ・・・ 行ってみようかどうしようか・・・
そんなある日市内中心部に夕方行く用事があったのでキルコフを通ってみると・・・ やってます!やってますよ~!! この時期にぴったりの「ホットワイン」が1杯1レバ! 外から見るとアヤしいおじさんたちばっかりに見えたのが、その日は中に入ってみると若い世代も入っていますねぇ。そして、この店、マケドニア地方のペトリッチ近郊にあるワイナリーのアンテナショップ的な・・・ メルニック55という種類のワインは1杯1レバもしくは1リッターのペットボトルで4レバ、カベルネソーヴィニヨンのは一杯1.5レバもしくは1リッター5レバらしいです。
そしてこのワイナリーのボトルがたくさん並んでいます。 だからホントはワインバーというよりはやっぱり計り売りだった・・・ でも、雰囲気良く立ち飲みできるし、おつまみにも全く困らない・・・
この店自体におつまみは全然ないけど、スズダルマ(コンビーフ)やスヒ・シュペック(ドライサラミみたいなもの)をまるごと買うと、お店のおねえさんが「自分で切って食べてね。」と包丁とまな板を出してくれます。酔っぱらって分からなくなる前に(笑)お金を払うシステム。でもこれを買った人は相席で飲んでいる人たちにふるまってましたねぇ・・・ あんなしょっぱいもの一人で食べたら高血圧になっちゃうよ(笑)。数に限りがあるので売り切れ注意!! でも、売り切れてても両隣がパン屋とスカラ(網焼き、つまりキョフテやケバプチェ)で、そのまた隣はムレチュニ・プロドゥクティ(乳製品のお店、つまりチーズが売ってる)!! 冬でも天気が良くて日が照っていれば、外でも飲めるようにテーブルやいすが出ていて、この周辺のお店共通のお客様用のようです。パン買って、シレネ買って、キョフテとサラダを取ってワインと一緒に・・・ なんてできますねぇ!! でも、閉店が夕方6時半、ってのは早すぎませんかぁ? その日もノンベぇさんたちは閉店時間にお店のおねえさんに「ハイ、帰った帰ったっ!!」ってオン出されてました(笑)。夜はこれから、なのにね。でも健全でいいかなっ?!