おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ヴホッドのカギなんていらない!!

2009-02-11 15:41:27 | ブログ

昨年11月末ごろ。隣人の世話役のおばさんがやって来ました。「ヴホッドのカギを新しくつけるからその代金を集めてんの。」

「ヴホッド」という言葉、度々このブログにでてきているのでだいたいご存知と思いますが、もう一度説明させていただきますと・・・

Vxodb ブルガリアの集合住宅は1階の入り口のことをヴホッドといい、この同じ入り口を利用する人々を「スセディ」とか「コムスィ-」、日本語で言うところの「ご近所さん」または「隣人」といいます。一つの階に2~4軒ですが、大きな所になると8軒くらいあったりします。高い住居棟になると16階あったりするので、1つのヴホッドを利用する世帯数は数十軒から100軒近くになることも。で、この多くの人々が毎日利用するヴホッドにカギをつけるというわけです。でも、カギだけ・・・ 日本のオートロック方式のように部屋番号を押すとインターホンが通じるとか、カメラで訪問者を確かめられるなどのハイテク(?)なものはほとんどありませんし、ついていてもほとんどキチンと動いていないのが現状です。このヴホッドにカギをつけるのは「盗難、空き巣防止」と言っていますが、実際はほとんどその役目を果たしていない上に不便極まりない!!

Vxoda ここに来てまだ1年ですが新しいカギをもうつけることになったその一つの理由、それは「隣人達の内の誰かがカギを壊してしまう」ことです。たまたまカギを持っていない、そのとき誰もカギを持っているご近所さんの出入りがない、入れないで待つのはイヤだからヴホッドのガラスを割って中に手を入れて開ける、もしくはカギを壊す、というわけです。こういうことが頻繁に繰り返されるので、ブルガリアには「クルチャル」(合鍵屋)がたくさんあります。さらにイヤなことが・・・ 友人の住む別の棟に行き、入れてもらおうとすると、コワ~イ顔したオジさんかオバさんが、「誰の所に行くの? 何しに行くの? あなた、何の仕事してんの?」としつこく聞かれることがあります。誰の所に行くかは言うとしても、職業まで聞くとはどういうこと?! 特にソフィアに引っ越して感じるのは、人々はペルニックよりもアジア人を見下げる傾向があるということ・・・ 結構大変です。フンっ!! 何も盗んだりしないよ~っだ!! 各自がそれぞれ自分の責任で自分の家のドアで防犯をしっかりして、ヴホッドにカギがなければこういう無駄ないやな思いはせずにすぐに入れるのに・・・

さらには、一番空き巣の危険性が高いのが実は隣人達だったりするのが問題をややこしくしています。ウチの大家のエンカによると、以前この同じアパルタメントに住んでいた借家人は備え付けの洗濯機や冷蔵庫を盗み出し、すぐ隣の家に預けたんだそうで・・・ つまり、盗みを手伝った(と大家が主張する)隣人と同じヴホッドを利用しているのです。それじゃあどんなにヴホッドにカギをつけても意味ないじゃん!! というわけで一時帰国中には友人に住んでもらいました。

世話役のおばさんにカギ代を渡しつつ、「こんなの意味ないのに」と思ってしまったりして・・・ でも横行する盗難に対処する方法、他に知らないんだろうな~

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なんか日本をカン違い?ブル... | トップ | ブルガリア・ワイン・・・今... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ブログ」カテゴリの最新記事