7月末のまだ暑い暑い日曜日、友人たちとソフィアまでウチのボルボ340(通称ボロボ)で行くことになりました。行きもどうも調子が悪かったのですが、帰りは走り出してすぐにおかしくなり、とうとうソフィアのはずれクニャジェボというところで「パンッ! パンッ!!」とピストルのような音が連続して動かなくなってしまいました。どうも、ガス(LPG)もベンジン(ガソリン)もきていないようで、ガゾバ・ウレドバがおかしいのか、はたまた電装系がおかしいのか・・・ でも、どうしてダメなのか分からない・・・
車内の友人たちは皆ブルガリア人。なれたもので、「車なんてそんなものさ。何とかなる。」といった感じでした。日本人の私は「ど~しよ~!!?」とオタオタ(汗)
そこへ、スーッとピカピカのアウディが停車しました。中からはギリシャ人の友人ゲオルゴシュと奥さんのマグダが!! 「どうしたの?」 おおお~!! 助かった!!
最近のうちの車の必須アイテム(♪タラララッタラ~♪byドラえもん)「牽引ワイヤー」を取り出し、アウディで引っ張ってもらうことになりました。ちょうどギリシャに帰る途中だったそうで・・・ホント、ヨカッタ!! 止まったのが「メジュドゥナローデン・プット(国際道路)」で。(写真はその牽引ワイヤーと、ブルガリアでの車の三種の神器(?)消火器、反射板(緊急停車するときの三角のヤツ)、そして救急セットです。このセットがないと車検に通りません。あと、雪かき用のほうき。)
が、ギリシャ人のゲオルゴシュは運転もサービス精神旺盛な「ギリシャ人」!! (早く帰り着いたほうがいいだろう、という親切心。かな?)ボコボコの道を時速80km以上で牽引し、トラック、バスなどをバンバン追い抜きます!! これには後ろでハンドルを握る私としても「ヒエ~~!」 馬力のあるアウディの後ろで振り回されながら何とかペルニックまで帰ってきました。ゲオルゴシュは「後ろに車があるの、忘れてたよー(笑)!」だって!! ヒョエー! もし私たちを引っ張っていることを忘れてソルン(テサロニケ)あたりまで行っちゃったら大変だ!!
その数日後、そのとき同乗していたロザン(前にシートを溶接してくれたおじさん)が、思い当たるフシがあったようで自分の工具袋を持ってウチの車を直しに来てくれました。手には「通電検査装置!」(裸電球に電線をくっつけただけだけど・・・) なんと、ボンネットの内側にある点火系の部品の電極が錆びていて、これが暑さやエンジンの熱で膨張したときに電気が通らなくなってプラグに火花が飛ばなくなり、エンジンで燃えなかったガスがバックファイヤーしていたのでした。電極のサビをキレイに落として新しい端子に付け替えたら・・・ ふつうに走るようになったのでした・・・
でも、私ももうこの車に安心して乗れなくなっていたのでした。それでもソフィアに行く用事があって、ロザンが直したからまあだいじょうぶだろう(それが一番アヤシイ・・・)と運転していたら・・・ ペルニックとソフィアの中間の山を越えたところで遅いトラックを追い越すのにアクセルを踏んだら、スカッと乾いた踏み心地が・・・ アーッ!!! アクセルワイヤーが切れた!!! ソフィアにたどり着かずにまた止まってしまいました。このときもあとから走ってきた友人に引っ張ってもらってソフィアの友人エカートのところに置かせてもらい、次の日アフトセルビズ(修理工場)まで引っ張っていってもらいました。トホホ・・・ ほかの修理も含めて90レバ(6300円)かかりました。
そこで(ペルニックの)友人たちに宣言しました。「もーイヤっ!!!この車。 新しいの買う!!」
ところが、友人たちは全員、「どうして!? 車なんてそんなもんでしょ!!? 修理しながら乗ればいいじゃない。」と反対します。この考え方の違いは何!?
でも、もう安心して遠出できないし・・・ どうしよう???
いかにもブルガリアっぽい話でしたが、大丈夫ですか?
スウェーデンの頑丈なヴォルヴォですが、やっぱり色々故障もでてくるのですね。
私の車、16年もたったポンコツベンツです。。。見た目はきれいなのですが、やっぱりあちこち具合悪いところ出てきて。。。でもスウェーデンですから、きちんとした人にきちんとした修理をしてもらっていますが、この頃やたらとお金がかかります。。。
私も新車欲しいなあ。。。
ボルボの名誉のために言いますが、ボルボはいい車です。ただボルボ340はつくりがあまりにもユニークなのと(どうもスウェーデン製ではなくドイツ製らしい)、買った車体があまりに古すぎた(5年サバ読まれてた・・・)のと、さらにブルガリアの自動車事情(道が悪い、部品が高い)に合わない車だったと言うことでした。でも、本当に落ち着いたいい車でしたよ。
16年落ちのベンツですか。90年代ならまだまだこちらでは新車同様です。(本当の新車のベンツはこちらではマフィアが乗ってます。)
ブルガリア人は何でも自己流に治してしまうから凄いですよね。