
パザールでブルガリアの伝統的な柄のお皿や鍋を売っている店を発見! よく見てみるとふたのついた陶器の鍋。まさに日本の土鍋があるではないですか!!
「おおっ!!」
でも、よく見るとちょっと違う。口が小さくて背の高いものもあり、みんなでつつく鍋料理には不便かな?
実はこの鍋は「ギョヴェチ」といって、下から炊くのではなく材料を入れてオーブンで鍋ごと焼いて調理する入れ物なのです。グルメ番組、グルメ漫画が好きな私は「OO釜料理」のような何かに包んでオーブンで焼く料理を試したりしましたが、ここブルガリアではそれ専用の鍋があるんです!
友人のサショーいわく、
「ギョヴェチェ料理は”怠け者料理”っていうんだよ」
共産主義体制化では(そして今でも)女性も当然のごとく仕事を持ちます。そんな忙しい女性の味方といえる料理方法なのです。そしてとてもおいしい!!
サショーのお母さん(医療関係の仕事をしている)に習った料理方法は、
1)ギョヴェチに切った野菜を入れる。にんじん、ズッキーニ、キャベツ、たまねぎなど、そして忘れてならないのがグビ!!(マッシュルーム)これがおいしさの素です。
2)ルーテニッツァというトマトソースと水少々(野菜から出るのでほとんどいらない)、赤ワイン、塩、コショウ、油、そして上にお肉を入れ、ふたをしてオーブンで2時間ほど放っておきます。
3)食べる前に1回ふたを開けて確認し、カシュカバル(黄色いチーズ、とろけるチーズです)、卵などをいれ、もう一度オーブンへ。
テーブルを整えている間にチーズが溶け、卵に火が通ります。
好みでシレーネ(白いチーズ、ギリシャで言うところのフェタ・・・そういうとギリシャ人に怒られるかな?)、チェシュキ(青唐辛子)、ナスなどを入れてもいいですね。
オーブンで2時間も蒸し焼きにすれば野菜はみんなとろとろ。お肉と野菜から出たスープでおいしくなります。材料を切ってオーブンに入れたらあとの2時間は有効に使えます。
ギョヴェチェは「怠け者」じゃなくて「働き者」の料理だぞ!!!と私は思うのでした。
食べ物も結構共通のものが多そうで面白いです。ギョヴェチェはギリシャで言うユベチかな?フェタっていろんな国で作られてるようですが、今は「フェタ」という名前は使っちゃいけないことになってるんでしたっけ?
ブルガリアの食に興味があるので、また見に来ます。
先日はメールありがとうございました。
母が当初からブルガリアにかなり興味を示してたんで、
ブログを使ってちょこちょこ情報が入るーって喜んでますよん^^
「ギョヴェチェ」・・めっさカミそうな単語ですけど、
これ、ロシアのポトフと似てる感じしますね。美味しそーだっ(*´ω`)
日本在住のブルガリア愛好者です。
今日、むうちえさんのサイトと出会って、感激です!
最新ブルガリア情報てんこ盛りで。
以前から、ギョベェチェやカヴァルマに挑戦していたのですが、なかなか、うまくできずにいたのですが。
次回はこのレシピで挑戦してみます。
これからも、よろしくお願いしま~す。