とある7月下旬のある日、その日は次の日からのお出かけのためにバタバタしているところでしたが、用事のために立ち寄ったペルニックのビオレッタのところで、
「ジャンキがいっぱいなったからみんなで採りにいったのよ! よく熟れてて赤くて甘いわよ!」
ウ~ム、でも明日から出かけるからこんなに食べられないよ・・・ (ビオレッタの家にはバケツ5杯分ものジャンキが・・・)
「じゃあ、お出かけ先に持っていって食べたらいいじゃない!!」 と、半強制的に大きな買い物袋一つ分ジャンキを渡されました。総重量ナント4kg!! ええ~っ?! 一掴みくらいならどうにかなるけど、こんなにいっぱいは「もう食べられないよ~」(ちなみにジャンキとは?こちらを参照)
こんないっぱいのジャンキ、どうしよう・・・少しずつ食べてるうちに袋の下のほうは重みでつぶれて発酵臭を出し始めています。早くどうにかしなきゃ。と、そこで思いついたのが、これで梅干もどきを作れないか!!
どうしても日本食を食べたい海外在住者の先輩たちは、地元の食材を使って一生懸命日本食に近いものを作っています。昔からヨーグルトとパンを使ったぬか漬けとか・・・そしてそれをHPなどで紹介してくれているので、ホントに助かる~っ!! 先人の知恵をちょっと拝借。 梅は外国では手に入りにくいのであんずを使っておられます。フランスではミラベルを使った方も。じゃあ、酸っぱいジャンキでは?
実は去年、青くて酸っぱいジャンキを集めて「カリカリ梅」ならぬ、「カリカリジャンキ」を試してみたのですが、塩で漬けておくとよく水を出すものの、まったくもっておいしくない・・・・ ジャンキに塩味は合わない? でも、いろいろなHPを見てみると、梅以外の果物を使ったときはクエン酸を追加しないといけないみたい・・・ もっともっと酸っぱくないと塩味に合わないのかも・・・ ということで、このレシピで試してみることにしました。
ジャンキを洗って塩の中で転がしながら業務用マヨネーズのバケツの中に漬けていきます。あ、でも、重石がないや・・・ まあ、いいか、どーせダメモトだし。2週間ほどほったらかしておくと・・・
やった~!! よく水が上がっています!! そしてまったくシソを入れていないのに水が真っ赤!! よく熟れたジャンキの赤!! シソが手に入らないので赤い色、どうしようかな?と思っていたのですが、まったくその心配は無用でした!! このジャンキ酢、何かに使えるかな? 調味料(梅酢代わり)や、紅しょうが、作れないかな?! あと2週間、今度は要らないお皿とタッパーを利用して軽い重石をしておいて見ました。
そうこうしているうちにもう9月。ホントは「土用干し」だからもっと早く干さなきゃいけなかったんだけど。急に涼しくなってきたのであわてて干すことに。どうやって干そうかな? 物干しの上にすだれをひいて干そうかと思ったけど、これじゃ風で飛ばされちゃいそう・・・ 考えた挙句の結論は意外と簡単でした。竹製のランチョンマット(中国製)を1レバショップで買って、それをベッドの上に。だってここが一番日当たりがいいから・・・ ベッドに汁がしみないようにいっぱい新聞紙を敷いて・・・
朝はなんとも頼りない日差しだったのですが、(今日の最低気温はナント10度!) お昼にはまだまだ強い日差しが差し込んでいます。ムムッ、なんとも梅干っぽい匂いがしてるぞ! これを3日くらいつづけてみて・・・ 代用日本食、果たしてどうなることやら?!