ちょっと前帰国したときに食べた白いゴハン!! やっぱり日本のお米はおいしいな~!! ブルガリアにも白飯として食べてもたえられるお米はあるけど、こうはいきません。モチモチ感、甘味などはなかなか日本のお米に近づくのは難しいかも。
以前にも書きましたがブルガリアではお米料理は「パンのおかず」です。お米に対して3倍の水を、塩、油などの調味料、ハーブを一緒に入れてオーブンで仕上げるのが一般的。
骨付き鶏モモとあう「ピレ・ス・オリス」をはじめ、ズッキーニとシレネ、キャベツの漬物「キセロ・ゼレ」やピーマンに詰めて作るもの、またスープのとろみをつけるために米を入れる「マンジャ」といわれる類のもの・・・どれもおいしいのですが、日本人のワタシにはちょっと塩味が強めで片手にパンをもって食べてちょうどいい感じです。
なので、ブルガリアではお米に「フックラ、モチモチ感」は求めてない気がします。そのせいで精米されて一般的に売られているお米はかなり割れたものが入っていて粒がそろっていません。なるべくそろっているタイプのものを一生懸命確認して利用しています。だいたいは「ビセレン」とか「パルレン」とブルガリア語で真珠を意味する名前のついたものを利用するのですが、ここのところの物価高のせいか、そんなお米でさえも数年前に比べてキロ当たり1レバくらいの割で値上がりしています。ただ、当時と比べてすごく良くなったのは、「小石が入っていないこと!!」 以前は必ず炊く前に白い器にお米を出して目視で小石を取り除いていたのですが(それでも時々取りきれていなかったり、白い小石が混じっていて「ガリッ(痛っ!!ToT)」となったものですが・・・)、これはかなり改善されましたネ~。
3倍の水で煮ちゃうので最近こちらの料理方面には一番安かったのを買ってみたのがコレ!! 「オリス・ザ・ゴトベネ」、つまり「料理用米」!! この割れた、日本人の言うところの「くず米」を最初から集めて売っているのです。だから調理時間はかなり短縮!! 何せすぐに火が通る!! ただ使ってみて困るのは、小石じゃないんだけどなんだかワケの分からない種的な黒い粒ツブが入っていること。何じゃコリャ?? 30分くらいかけて一生懸命取ったんだけど、まだ入ってるぅ~!! ええーィ、もういいやっ!! って鶏肉とオーブンに入れました。まァ、この粒々、味や食感の面でヘンな感じはないし、お腹を壊さないみたいだからいいことにしよっかな~。
ブルガリアで(着物を着たヘンな化粧のアジア人女性や六角堂みたいな絵が書かれてある「すしライス」などと銘打たれているのではない)普通のお米をおいしく炊くには、海外仕様の炊飯器、成田空港かアキバで買わないとダメかなーっ?! 安いお米、それも外国米をおいしく炊く方法、どなたかご存知ありませんか?
「アメリカでは株価が最高値!!」、「アベノミクスのおかげでデフレ脱却!!」 などと世界(日本?)では言われていますが、な~んかヨーロッパは相変わらずイヤ~な空気が流れています。最近はキプロスが話題の中心でしたね。しばらく前にはイタリアで「二人のコメディアン」(そのウチの一人はあのベルルスコーニがまた・・・)が台頭し、危機再びか?! なんて。 う~む。ブルガリアに至っては、「ドイツ(そしてあと何カ国も・・・)はブルガリア、ルーマニアがシェンゲン条約に入ることに懸念を表明」とかって言われてますね~。
ところでいっつも「クリザタ(=危機)」なブルガリア人。今までに名前を挙げた国々にたくさんの人たちが出稼ぎに行って、「人口が100万人流出!!」したと言われています。 以前はどうしてたのかなァ?最近までスペインに出稼ぎに行っていたドブリン。
「いっや~、以前はブルガリア人といえばギリシャの偽パスポートを手に入れて、それでヨーロッパ各国に出稼ぎに行ってたよー。ポケットにはいつも本物のブルガリアのパスポートと、偽のギリシャのパスポートを入れててさ。あるブルガリア人が警察に身分証の提示を求められたとき、間違って本物を出しちゃってさ~、つかまってねー。」と、アッケラカン!! それでも偽のパスポートを使うってどういう事?
「う~ん、それでも後々の年金のこととか言ってられないからそんな手を使っても出稼ぎに行くんだよね~。」・・・ ちなみに多くのヨーロッパの国では10年そこでキチンと働いて納税した人にはその国の年金の支給を受けることができるそうです。つまりドブリンは偽パスポートを使っていなかったのでスペインで働いた分は後々自分のほうに年金をもらう権利を持つことができます。日本では「25年納めたらもらえるかも・・・」というキビシさからするとずいぶんちがうんですね~。
にしても、そ~んなに簡単に偽パスポートが手に入るなんて、やっぱりスゴイな~、このバルカン地方って。一体いくらで手に入るんだ?そして最近では日本でもATMで偽カードを使った窃盗団がブルガリア語で話してたなんて話が・・・
日本でも有名(?)になったブルガリアの高騰する電気代が原因のデモ・・・ フード(ブルガリア語でカチュルカ)のついたパーカーを着た若者や子供がたくさん参加し石やトマトなどの野菜を投げたり、町のゴミ箱をひっくり返したり。でも、デモが頻発し始めた最初のころには、そんな中にけっこう大勢の年齢の高い人たちも。そしてテレビでデモに参加している人たちにマイクが向けられているのを見ると、まァ~みんな呑んでる、酔っ払ってるぅ~!! インタビュアーの若い女の子達はちょっとカラまれているようにも見えちゃいます(笑)。 それで、それからはある程度キャリアを積んだっぽい年齢の人がインタビューしたりして。まァ、「呑まなきゃ、やってらんねーよ!! もう、ドイツも、EUも、どこの国もオレたちを助けたくないんだぜ~」ということなのでしょうか?
最近はそんなプロテスト(=デモ)も下火になりつつあります。一部の地区ではまだ時々人々が出てくるようですが、「原発反対!!」なんてテーマのところには人が集まらなかったりして。一時期大きく話題になった焼身自殺が続いたこともニュースにならなくなりました・・・ そして人々は自分の生活に戻りつつあります。 ウチの近所、リューリンのコーポラティブニヤ・パザール(公共市場)によくいた、「遺伝子組み換え食品がどうだこうだ!! ブルガリアの銀行はどーだこーだ!!」と言っていたちょっと変わったおばちゃんも、しばらくは市内中心部のデモに行っていたのか、近所では見ませんでしたが、ここ最近はいつものところに帰ってきました。 人々もデモのことよりも・・・ 地下鉄の駅で演劇集団が写真撮影していたり、
ソフィアの台所、ジェンスキー・パザールではロマの人たちのガラクタ市・・・ 警察も止めないのか(非合法であっても止めるとマジで干上がっちゃうからかなぁ?)、けっこう盛況!! カラ元気なのかな? う~む。 でも、とにかく他国でこれ以上悪いことをしてブルガリアの信用を落とすような事はしないでよネー。