MOONIE'S TEA ROOM

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『ふたりは世界一』

2014年09月25日 | BOOKS

『ふたりは世界一!』
作:アンドレス・バルバ
絵:おくやまゆか
訳:宇野和美
偕成社


 「世界一」記録を作り続ける男にかけられた呪いを解くために、背の高い女の子ベロニカと小さな男の子フワニートが、世界中でいろいろなチャレンジをするのですが連戦連敗、やり直し。
 それでも、行く先々であきらめずに挑戦し続ける頑張り屋さんのふたりには、最後にちゃーんと結果が待っています。

 登場人物のキャラクター設定の奇妙奇天烈なことにも驚きますが、さまざまな「世界一」には笑わずにはいられません。

 でこぼこコンビの可愛い恋も、とても初々しくて純情でキラキラしていて素敵。
 おかしなお話なのに、恋の部分だけは現実にもありそうなドキドキが優しく描かれています。

 味のあるイラストは、おくやまゆかさん。
わたしは、カーミー星人がお気に入りです。

 スペイン語の原書のタイトルは「La alucinante historia de Juanito Tot y Verónica Flut」。
「フワニート・トットとベロニカ・フルットの驚くべき物語」といった感じでしょうか。
 スペイン語は「J」の発音がハ行なんですよね。

 そうそう、登場人物のクラウス・ウィンターモルゲン(Klaus Wintermorgen)さん。
ちょっとドイツ語風の名前です。ドイツ語だと濁点がついて「ヴィンター」で「冬」、「モルゲン」は「朝」。
 枕草子の「冬はつとめて」を思い出しちゃうようなお名前ですね。 

<関連リンク>
La alucinante historia de Juanito Tot y Verónica Flut - Ediciones Siruela
 スペインの出版社のページです。表紙が大人向けの本みたい。
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