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『世界を、こんなふうに見てごらん』
著者:日高 敏隆
集英社
大学生協で日高先生の著書の特集をしているというニュースを見て読んでみた1冊。
とても人に分かりやすい文体で、学者特有の堅苦しさや「上から目線」が全くないエッセイと講演録です。
動物行動学者で地球研の初代所長だった著者ですが、エッセイでは動物の中でも「人間って不思議だな」という興味がいろいろな形で取り上げられていて面白いです。中学生でも読める、学問への入り口となる本だと思います。
講演録「イマジネーション、イリュージョン、そして幽霊」は、STAP細胞のニュースを思い出しながら読みました。
「人は見たいものしか見ない、聞きたいことしか聞かない、信じたいことしか信じない」といいますが、「こうであってほしい」というデータしか見ないだけならまだしも、無理やりねつ造してしまったのだとしたら本当に「幽霊」でしかないのでしょうね。
それでも、著者だったらこんな状況も興味深いと思われるかもしれません。
公文の教材にもなっている「モンシロチョウのなぞ」(吉原順平著・金の星社)に出てくるモンシロチョウの実験についても書かれています。東京農工大で日高先生がした実験だったのですね。
興味の持ち方、実験のしかた、分かったときの感激……、子どもたちにも教えてあげたいような「ワクワク」があります。
表紙も、モンシロチョウですね。
著者:日高 敏隆
集英社
大学生協で日高先生の著書の特集をしているというニュースを見て読んでみた1冊。
とても人に分かりやすい文体で、学者特有の堅苦しさや「上から目線」が全くないエッセイと講演録です。
動物行動学者で地球研の初代所長だった著者ですが、エッセイでは動物の中でも「人間って不思議だな」という興味がいろいろな形で取り上げられていて面白いです。中学生でも読める、学問への入り口となる本だと思います。
講演録「イマジネーション、イリュージョン、そして幽霊」は、STAP細胞のニュースを思い出しながら読みました。
「人は見たいものしか見ない、聞きたいことしか聞かない、信じたいことしか信じない」といいますが、「こうであってほしい」というデータしか見ないだけならまだしも、無理やりねつ造してしまったのだとしたら本当に「幽霊」でしかないのでしょうね。
それでも、著者だったらこんな状況も興味深いと思われるかもしれません。
公文の教材にもなっている「モンシロチョウのなぞ」(吉原順平著・金の星社)に出てくるモンシロチョウの実験についても書かれています。東京農工大で日高先生がした実験だったのですね。
興味の持ち方、実験のしかた、分かったときの感激……、子どもたちにも教えてあげたいような「ワクワク」があります。
表紙も、モンシロチョウですね。