ハタケシメジの初物が採れました。といっても草むらに埋もれているので、そこに出ることを知らなければ全く見えません。見えても写真のようにこの地のものは傘の色が濃くて地面と見分けがほとんどつきません。しかも、大きくなると傘に白い絣模様ができてなんだか汚らしい。見つけられても知らないと蹴っ飛ばされたりする可哀想なキノコですが、味シメジというように本当は美味しいキノコなのです。
歯触りはまさにホンシメジのそれで、味の成分もほとんど同じといいますから、美味です。濡れるとやや滑りがあり、大きな株は40センチにもなるとか。今回は40数本採れました。一ヶ月ぐらいに渡って採れ続けます。ハタケシメジというように、わが家の畑の一角でも取れる場所があります。木材腐朽菌なので、地中に朽ち木があり条件が揃うと出るようです。
食べ方ですが、シャキシャキした歯触りとコクのある旨味があり、シンプルにバター炒めや湯がいておろし醤油に。また、鍋物には最適です。和洋中となんにでもあいます。最近は栽培されたものも市販されていますが、やはり天然物は旨さが格段に違います。市販品もハタケシメジという名前が災いしているのか、いまひとつ人気がでませんね。やはりキノコは山のイメージが強いですから。ハタケっていうと、野菜みたいでなんだか有り難みというか、天然のものでも栽培種みたいに聞こえますね。もう少し気の利いた名前はなかったものでしょうか。
このキノコを皮切りに、信濃の里山は秋キノコのシーズンに突入です。サクラシメジ、ウラベニホテイシメジ、ジコボウ(ハナイグチ)等々。今年は某山に松茸を探しに行こうとも思っています。
「草むらに 犬の糞かと 畑占地」 林風
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