この夏は、妻女山と近くの畑でツマグロヒョウモンの雌を見かけて驚きましたが、蝶の世界にも地球温暖化の影響は少しずつ確実に出ているようです。久しぶりに訪れた茶臼山の自然植物園の草原で、オオウラギンスジヒョウモンのカップルが交尾をしていました。一枚目のカットがそれです。左が雌。
二枚目は、交尾後の雌。前翅の先に白い紋があるのが特徴です。三枚目は、交尾後なぜかカメラに接近してきた雄。縄張り争いのためか前翅が欠けています。最後のカットはやはり雄。翅の裏側の模様でオオウラギンスジヒョウモンと分かります。交尾後の雄は草むらでもじもじしていましたが、雌は比較的早く飛び立ってしまいました。
オオウラギンスジヒョウモンは、鱗翅目タテハチョウ科の蝶で、幼虫の食草はタチツボスミレなど。雑木林の周辺や開けた渓流沿いなどで見られ、オカトラノオやアザミ類など色々な花で吸蜜します。 やや山地性の蝶で真夏は夏眠するため姿が消えますが、高原などの涼しいところでは、活動しているものも見られます。
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