~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

寛容の世界

2010-10-28 17:40:49 | 日記
昨日の命日に来てくれた、S君に初女先生の「いのちの森の台所」の

創のことが載っているページを見せたら、読み終わった彼が「俺も

最後、山ちゃんとけんかしちゃったんだ」というのです。

合唱コンクールのクラスの練習で、創が友達とふざけて練習の邪魔を

したから、怒ったんだと…

私も、前日から息子とけんかをしていて「そんな生意気いうなら、

お弁当は自分で作りなさい」と言って、その日の朝はおむすびしか

作ってあげませんでした。

昨夜、担任の先生が「生徒の親が亡くなって葬儀になったので、

命日に行けなかったの」と電話を下さいました。

その時、何かの話で先生も「山ちゃんに、合唱の練習の時に怒ったの

が、最後になっちゃった。でもお母さんから山ちゃんが、3年になって

も担任は私でいいって言っていたと、聞いて救われたの」と

言われたのです。

息子は亡くなる前、まるでみんなにこれでもか!と印象をつけるように

いろいろやってくれていました。

S君と先生の話を聞いて、そうか最後は怒られていたのね。と何だか

可笑しくなりました。

私は、周りの人から「それが最期じゃ後悔するでしょ」と言われた

けれど、不思議とそういう後悔はなかったのです。

これってなんだろう。私のポジィティブな性格のせい?と思って

いましたが、もしかしたら「死」とは「寛容の世界」に入ること

ではないかと思えたのです。

本人にも、他者にもすべてに対して、寛容である。

「死の世界」とは孤独でも怖いものでもなく大いなる「寛容の世界」

なのでないかと…

なんの知識もない私が、ふと心に浮かんだことなので、正しいか

どうかはわかりません。

でも、「寛容の世界」っていいなー。

在るかもしれないって思えるんです。

私には…
コメント (2)
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