~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ベルギー小日記 おむすびが繋ぐ心

2010-12-04 18:08:44 | 日記
11月24日

若いお母さん達との交流が終わり、今度はブリュッセルで子どもの

教室をひらいている、京都出身Sさんの処で親子のおむすび講習会。

Sさんの関西弁に、男性の京都弁もええなーと思ったりしましたが、

教室に着いてみると、炊けていると誰もが思っていたご飯は、まだ

お米のまま袋の中に…

急いで準備をしますが、お米に水が浸透するまで30分はかかるし

ご飯が炊けるまで、さらに30分以上は掛かるのです。

この日の予定はびっしり入っていたので、どうしようという思いに

かられましたが、先生はいつもと同じ、慌てることなくそこに

いらっしゃるのです。

ご飯が炊けるまでの間、Sさんがトントン相撲大会をやったり、

みんなで日本の童謡を歌ったりしました。

まさかベルギーで「これくらいのお弁当箱におにぎりおにぎり

ちょいと詰めて…」をやるとは思いませんでした。

Sさんの指導のもと折り紙が始まったら、気が付くと初女先生が

隣に座っていました。

先生とサンタさんの折り紙を作りました。Sさんの奮闘の間に

無事ご飯が炊け、いよいよおむすび講習会!

先生が子ども達に「お水は手のひらにだけ濡らすんだよ」と

おむすびを結びながら丁寧に教え、子ども達の分のご飯を

全部お茶碗で、まな板の上に取り分けて下さいました。

子ども達は日本人も外国人なく、みんな泥団子を作るように、

嬉々としておむすびを作りました。

一人で4個も食べた子もいました。お母さん達は、自分が作ったのと

初女先生のを食べ比べ「やっぱり、美味しいわー」と言ってました。

私は「初女先生のおむすびを、一度でいいから食べたいと思って

いる人はいっぱいいるんだよ。分かってるのかなー」と心の中で

呟いていました。

あっという間に時間がきて、次なる処へ移動です。

Sさんが外まで出て、私達が見えなくなるまで見送ってくれました。

車の中でMさんが「ずっと見送っているよ。彼もやっぱり日本人だね」と

言っていました。私は、日本人の心に触れた気がしました。

おむすびが国を超えて、心を繋いで行くのを感じるベルギーの旅です。

この日の夜はまだまだ続きました。

続きは、また明日に…

コメント
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