旅立ちの時に…

今日は息子の卒業式でした。

歩いてるだけで青空スイッチが入りそうな、晴れ渡った空でした。

ついこないだ入学したと思ったら、もう卒業です。

入学した時、正門の側に建っていた小さな碑が、体育の授業中に

突然心臓が止まって亡くなった生徒が、生前遺こした言葉を刻んだ

ものだと知って、お兄ちゃんのように亡くなった子が、この学校にも

いたんだね。と二人でその碑の前に立っていたのが昨日のことの

ようです。

息子は、亡くなった生徒の担任だった先生に、3年になって教わり

とても慕っていました。

中学までは、ひたすら兄の死を隠していた子が、高三になったら

自分から話せるようになり、その想いを歌にしてみんなに聴いて

もらっていました。

3年のクラスは、これがセンタークラスと、？（はてなマーク）が

付くくらい和やかな楽しいクラスだったようです。

今日も、第一志望が受かった子も、志望校に行けなかった子も

浪人が決まった子も、まだ試験がある子も発表を待っている子も

みんなそれぞれですが、心は繋がっているんだという感じが

そこにいるだけで、伝わってきました。

クラスで卒業証書をもらう時、生徒が一言いうのですが、

それが、またいいのです。

息子が前に出たら、あちこちから「よっ！シンガーソングライター」

なんて声が飛び、息子は「13組の歌を作ったので、歌いたいの

ですが、今日は無理なので路上ライブで！」などと言い

「どこで？」の声に「横須賀中央で」と答え

「遠いよ！」と言われると「横浜高島屋の前で」と…

後ろで聞いていた私は、おいおい　そんなに大きく出て大丈夫

お山ライブにしときなよと、親心が顔を出してしまいました。

　憧れて入った高校に、がっかりしたり落ち込んだりも

あったけれど、今日の青空の様な晴れやかな息子の顔を見ていたら

この学校でよかったんだと思えました。

さあ！次なる旅立ちだね。

あなたの傍にはいつもお兄ちゃんがいるのだから、安心して

旅立っていいのよ…

卒業　おめでとう１