~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

幸せのお福分け

2011-03-08 21:52:23 | 日記

殺伐とした事件や混迷の時代を感じる新聞の中で、

温かい気持ちにさせてくれる小さな記事をみつけました。


    (記事より  )


 4年ほど音信が途絶えていたA君とBちゃんから近況が届いた。

 二人は病気や事故自殺で親を亡くした子ども達を支援する

 「あしなが育英会」の奨学生の集いで出会った。

 A君は13歳で父親を、Bちゃんは16歳で母親を自殺でなくした。

 そんな二人が同じ班になって、我が家に「交際宣言」の

 メールが届いた。以来はがきやメールで吉報が続く。

 「お腹に命が宿りました」「結婚します」

 「長男誕生、月と命名。闇を照らすような生き方をして欲しい、

  との願いを込めました。」

 「二男誕生、月がふたつで朋と命名しました。」

 そして先日、我が家のポストに入っていた一枚のはがきに、

 3人のちびっこの笑顔が並んでいた。

 月ちゃんと朋ちゃんと、生後8か月の空ちゃん

 Bちゃんに電話を入れると、元気そうな声が聞こえた。

 「空に月がみっつ。みんな楽しく、にぎやかにやってまーす」


という記事でした。

悲しみや苦しみを抱えて生きて来た二人が、支え合い共に歩き

出した時、今までとは全く違う未来が待っていたのですね。

空に月がみっつ、なんて素敵な言葉でしょう…

私は、悲しみや苦しみがあっても、前を向いて歩いて行きたいと

思っていました。

でもそれは、容易いことではなかったけれど、この若い二人は

手をとりあって、前を向いて歩いているのです。

子どもという希望の光に照らされながら… 

新聞の片隅に、温かい陽だまりを見つけたような

そんな気持ちになりました。

Aちゃん一家の幸せのお福分けが、私のところにも来たようです。     
コメント
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