ごはん

初女先生は、今きちっとおむすびを伝えたいと思っていらっしゃると

伺い、今度はおむすび講習会を核にしてやりたいと思いました。

先生は、おむすびの一番大切な事は、ご飯の炊き方だと言われて

いました。

私も、初女先生からおむすびを教えて頂き、随分作った時に

おむすびはご飯だ、ご飯の炊き方によるんだと、やっと気がついた

のです。

実は、ずっとおむすびは結び方だと思っていたのです。

子どもに、お母さんのおむすびは食べる時に崩れるとか、

色々言われて、四苦八苦してました。

その時は、ご飯の炊き方などは気にもかけてなく、ご飯の量や

結び方で、初女先生のようなおむすびが出来ると思って

いたのです。

おむすびは、ご飯の炊き方にあり！と分かってから、ご飯に細心の

注意をするようになりましたが、なんとまあ難しい事か…

自分でも驚くほど美味しく炊け、ヤッターと思っていると

次は、見事に失敗したり…

先生のあのお米と向き合う時の真剣な眼差しが、目に浮かびます。

ご飯を炊くことは、それほど難しい事なんですね。

先生も毎回、蓋を開ける時、どきどきすると言われていました。

今度の森のこもれびの講演会では、ご飯の炊き方からきちんと

教えて頂こう！

我が家の祭壇の息子の写真の下には、先生のごはんの言葉が

額に入って飾ってあります。

私は、毎朝息子に手を合わせながら、この言葉を目にしています。

知れば知るほど深い言葉

知れば知るほど深いごはん

　　
　いのちをいただく

今朝もふっくらおいしそうに
炊き上がった
ごはんが輝いている

一粒一粒が呼吸している

毎日はおろか何十年も
食べているのに飽きもせず
食べるたびに新鮮な　

気持ちで味わえる幸せを　　

かみしめ今日も感謝で　　　

生きる
　　　　　　佐藤　初女