~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

石にも筆にも意思が…

2012-02-16 21:12:33 | 日記
昨日今日と、「書」三昧でした。

東京展に出品する作品を書いてました。

習字も習ったことのない私が、いいの?と自問自答してましたが

兎に角挑戦しようと、2日間で94枚書きました。

書いては捨ての連続でしたが

今まで書いたこともない大きな筆で取り組んでみて、分かったことが

ありました。

それは、筆にも個性があり意思があるということ!

書きなれない私は、その筆の意思に弾き飛ばされました。

自分の思うようになんて、ちっともならないのです。

でも、その不自由さが面白くて…

書の先生に「筆にも意思がありますね」と言うと、「そうよ

紙にも字にも意思があるのよ。だからその声をよく聞かなくちゃ

いけないの」と言われるのです。

それを聞いて、初女先生と同じだ!と思いました。

初女先生はお料理をするとき、食材の声に耳を澄まし

ますが、机にも石にも、すべてのものに心があると

言われています。

私にはまだそのことは分かりませんが、筆の意思は確かに

感じました。

きっと楽器にも道端の石っころにも意思があるのだろうし

こうやって、自分の周りを見てみると、いろんなのもが

自分に語りかけているようで、楽しくなってきます。

そういえば、ガイアシンフォニーの映画の中で、龍村監督が

初女先生の漬物石を見ながら、「石にも意思がある」と

言っていましたよね。

やっとその意味がちょっと分かりました。

私の今回の作品も「石」でした。

展覧会に旅だせる作品は、果たしてあるかしら…







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする