~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

おむすびに支えられて

2012-05-30 07:42:59 | 日記
先週は、しんどい一週間でした。

23日に母の手術があり、24日に叔父が亡くなりました。

母の手術は、いのちにかかわる様なものではなかったのですが

姉と待っている間、、何となく落ち着かず、朝作って来た

おむすびを二人で食べたら、すとんと心が落ち着きました。

姉が小さい声で「美味しい」と言ってくれたのを聞いた時

こういう時は、やっぱりおむすびだなと、改めて思いました。

叔父の葬儀に向かう、新幹線の中で「何か食べておかなきゃね」と

おむすびを姉と食べました。

姉がまた「美味しい」と言ってくれました。

何だか、私たち二人をおむすびが支えてくれているようでした。

おむすびは、空腹だけでなく心も中も満たしてくれる力が

あるようです。

「結ぶ」という行為の中に、作る人の心が一緒に結ばれていくので

しょうか…

葬儀で会った福島の叔父が「佐藤初女さんの本を読んで、テレビも

観たけど、あの先生のおむすびってそんなに美味しいのか」と

聞かれて、「美味しいのはすごく美味しいけど、、でもそれだけじゃ

なくて…」と、大切な事を伝えられませんでした。

おむすびを食べた時に、「ごはんが口の中ではらはらとほどけた」と、

初女先生のおむすびを表現してくれた、雑誌がありましたが

初女先生の思いが、静かに心に降りて来る時と同じだなと、

思いました。

初女先生の生き方が、あのおむすびになっているような気がします。

先生のおむすびを食べて自殺を思い留まった若者は、

あの一つのおむすびの中に、初女先生の心と生き方を感じた

からではないでしょうか…

私たち姉妹にとっての、しんどい一週間でしたが

大変な時を、おむすびに支えられて乗り切ることが出来ました。

自分でも、以前より少し美味しく結べるようになったかなと、

思えました。

姉の小さな「美味しい」が、嬉しかったおむすびでした。




コメント (2)
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