~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ゆっくり・たっぷり

2012-07-10 22:44:22 | 日記
子供の頃は、ゆっくり時間が過ぎて行きました。

一日24時間が長過ぎるくらいに、たっぷりありました。

それがいつの頃からか、時間がどんどん短く感じられるように

なったのです。

大人になるとは、そういうことかと思いつつ…

でも、充実している時間は長く感じると聞いた時、なるほどイスキアに

いる時は、ゆっくり時が刻まれ、太古の昔からの時の流れが感じ

られます。

去年の三浦の講演会も、一泊二日だったのに、それはゆっくり

たっぷりの、満ち足りた時間でした。

日常の時間があまりに短くせわしくなってきました。

でも、障害者の人達と一緒にいると、急ぐ事はなにもないと、

思えるのです。

私の職場の作業所では、障害者の人達がステンシルや消しゴム

ハンコで、メモ帳の表紙を作っています。

1冊100円のメモ帳を一日かかって作るのは2~3冊

効率を考えたら、こんなことはやってられないけれど…

障害を持った人たちと生活するってことは、小さい頃誰もが

持っていた、あのゆっくり・たっぷりの時間を取り戻す

ことかもしれません。

もしも、この世の中が健常者ばかりだったら、あっという間に

過ぎて行く、乾いた時間になってしまうかもしれない…

今日は忙しい一日だったけれど、帰って来て紫蘇を洗って

干していたら、近所のおじいちゃんに「毎年、熱心に梅を

漬けるねー」と声を掛けられました。

梅を干している時、速かった時の刻みが、ふっとゆっくりに

なる気がします。

そこには、私だけのプチ・イスキア時間があるのです。

コメント
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