~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

賢い国

2013-06-18 22:11:21 | 日記
なだいなださんが亡くなりました。

戦争を体験し、もの言える人が、また一人いなくなりました。

自民党の国会議員が、国会の中に戦争を体験した人が居る限り

この国は平和だと、言っていたのが今でも印象に残っています。

戦争体験者が一握りになってしまった今、私達はどこに向かって

歩いていくんでしょう…

自民党のスローガン「強い国」に対し、なださんは「賢い国」を

目指そうと言っていました。

確かに9条という平和憲法を持ち、戦後68年一度も戦争を

しなかったこの国は賢い国と言えるでしょう

その間、米国は何度戦争をしていることでしょう…

あの大震災の凄まじい状況の中、秩序を守る被災地の人々の姿に

世界中の人が、日本人は賢い国民だと知ったことでしょう。

賢い国は、原発事故起こした責任も取らず

原発を輸出し経済成長を計る、などという道を選ぶでしょうか…

ペシャワールの会(発展途上国で井戸を掘っている)の

中村哲氏は「アフガニスタンにいると軍事力が、わが身を守る

というのが迷信だと分かる。

敵をつくらず平和な関係を構築することが、一番の安全保障

だと肌身で感じる。

単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。

9条は日本で暮らし人々が思っている以上に、リアルな力で

僕たちを守ってくれているんです。」と、言ってました。

賢い国の賢い国民は、この9条も捨ててしまうのでしょうか…

賢い国の賢い国民は、強い国を目指しているのでしょうか…

東日本大震災で立ちどまった私達は、あの時感じたことを忘れ

被災地の人の福島の人の苦しみと忘れないでと言う声に

耳を傾けることなく、また経済最優先の道を歩き出しているので

しょうか…

市場が幸せをもたらすと、本気で信じているのでしょうか…

なだいなださんが遺していった「賢い国」を真剣に考え

そして、真に賢い国民にならなければと、思いました。



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