~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

二つの年齢

2014-05-24 22:21:37 | 日記
私は、人は二つの年齢を持っていると信じています。

一つは、生れから今日までの実年齢。

もう一つは、魂の年齢、魂年齢です。

私が二つの年齢があること、確信が持てるようになったのは、

Y君と出会ってからです。

彼は進行性の重い障害を持っていました。

自分で動かせるのは、首と指先ぐらいでした。

不自由さの中に生きていると言っていいくらいなのに、Y君の

口からは、私達に何かをして欲しいという要求は殆んど

ありませんでした。

私達は彼に、口癖のように「もっと我がままを言っていいんだよ」

と、言ってましたが、彼は黙って微笑んでいました。

障害が進み、自力呼吸が難しくなっても、自暴自棄になることも

なく、穏やかでした。

お兄さんも同じ病気で亡くなっているので、自分の辿るべき

道は見えていたと思いますが…

内なる計りしれない葛藤はあったと思います。

1年以上、水分も食べ物の口に出来なかった彼が、胃潰瘍に

なっていたのですから…

桜の季節に21歳の若さで旅立っていったY君

彼を思い出す時、必ずあの穏やかな笑顔が思い出されます。

実年齢は、私よりずーと下だったのに、魂年齢は遙かに上

でした。

私は、いつも彼を尊敬していました。

これからも、そのことは変わりません。

自分の魂年齢はいくつだろう…

初女先生が、人はいくつになっても成長します。と言われて

いるのは、魂のことだと私は思っています。

二つの年齢を持つ私たち。

積立貯金のように、誕生日を迎えるたびに増えていく

実年齢と違い、魂年齢は自分の魂を磨いていかないと

高くなっていきません。

Y君が教えてくれた魂の年齢に、私も責任を持って

行かなければと思いました。

Y君、貴方に出会えて良かった!ありがとう
コメント
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