今日は夏至でした。
明るい時間が長いと、それだけで嬉しくなり陽がくれる
ぎりぎりまで梅を干していました。
梅を一粒づつ両手でころころしながら「美味しくなって」
と言うのです。
そうすると、梅ちゃんが愛おしくなってくるのです。
おまじないのようですが、手がかかる梅仕事は
こんなことをしながら、梅ちゃんへの思いを深めて
行くのです。
すぐ近所に立派な梅ノ木があるのですが、誰も
採らないので、ぼとぼとと落ちていて見ているだけで
梅ちゃんが、かわいそうになります。
その家の人に思わず、「梅漬けないんですか」
と、聞いたら逆に「あなた漬けるの」と驚かれて
しまいました。
地面に落ちて腐って行く梅ちゃんは、無念だろうな
と思いましたが、土にかえっていくのも必要なんだろう
と思った時、すべて受け入れて行く姿のすごさを
見せられた気がしました。
イスキアの梅仕事も始まった頃だと思います。
1年に1回の梅仕事なので、ちっとも上手に
なりません。
でも、梅を漬けるだけで、イスキアと繋がっている
気がして、しあわせを感じるのです。
今年も美味しい梅干が漬けられますように!