今日、「書」のお稽古から帰って来て改札を出ると、
辺りがやけに明るく、桃色に染まっているのです。
思わず空を見上げると、あまりに美しい空に
動けなくなってしまいました。
急いで息子に「今、空がめっちゃ綺麗だよ、見て!」
とメールを送っていると、前にいた中学生が携帯で
空を撮っているのです。
あ~、この子もこの空の美しさに感動しているんだ!
と、思ったら言葉も交わしていないのに心が通じ
合えたような気がしました。
そして、私も携帯を空に向けてシャッターを
切りました。
駅前だったので、運動部の高校生の一団がやって来て、
その中のマッチョ君が「空がすげえ綺麗」
と言って、携帯を取り出し写真を撮っているのです。
あ~マッチョのお兄さんも空の美しさに感動するんだ
と、嬉しくなりました。
その場を離れがたく、じっと空を見ていると、80過ぎの
おじいちゃんが、「綺麗だね」と声をかけてくれたので
「この雲動かないんです」と言うと「不思議な雲だね」
と、しばらく一緒に見ていました。
風があるのに雲は少しも動かず、
陽が沈むつれ、色だけが変化していき、やがては
夜の中に溶け込んでいったのです。
あの動かない雲は、何を私達に伝えて
いたのでしょう…