~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

鈴木大拙とサルトル

2013-01-07 23:02:47 | 日記
新年のテレビ番組「心の時代」で、鈴木大拙をとりあげていました。

何気なく観ていたら、ハッさせられる言葉がいくつもありました。

鈴木大拙がサルトルを読んでいて、「崖っぷちに立っているけど

落ちてみればいいのに」と言ったそうです。

大拙がサルトルの何を読んでいたか知りませんが、何だか少し

分かる気がします。

崖の淵に立って、あれこれ考えてしまい行動出来ないということを

誰も体験したことがあると思います。

落ちて見たら、案外深いと思っていた崖はそうでもないかも

しれないし、落ちて見なければ分からないというのが、本当の

ところなのかもしれません。

サルトルが大拙のこの言葉を聞いたら、ギクッとしたかも…

ある時、大拙は机をたたき、この音が聞こえたかと問い

聞こえたと言うと、何処で聞こえたかと質問したそうです。

質問された人が「全身で聞いた」と言うと、大拙は「全宇宙が

聞いたから、私が聞いた」と、答えたそうです。

私も意味はよく分からないのですが、なぜか心に残る言葉です。

「有限の枠の中に、無限が働く」

今の私にはまだ難しいけれど、いつか解りたい!

そういう思いがして、心のポケットにしまっておこうと

思いました。

「鈴木大拙とサルトル」なんて、すごい題をつけてしまい

ましたが、大拙の言ってる言葉は、よくわからないのに

心に引っかかるのです。

95歳で亡くなった大拙は「長生きするのだぞ。長く生きると

分からない事も、分かるようになるじゃないか」と言われた

そうです。
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