Eテレのこころの時代で、
フランクルの特集が6回に渡り
放送されるそうです。
27日に1回目の放送がありました。
私は、今再びのフランクルかと、
深い思いに包まれました。
フランクルはユダヤ人の精神科医で
強制収容所に送られ、親兄弟
そして新婚だった妻も収容所で
命を落とし、フランクル自身
凄絶な体験をし、解放されて
直ぐに書いた『夜と霧』が、
今なお世界中で読み継がれて
いるのです。
私は、突然子どもを亡くし、
今までの人生が全否定され荒野に
一人立たされたそんな気持ちに
なりました。
そして、なぜ子どもを失わなければ
ならなかったかと、『なぜ』を
問い続けていました。
いっとき答えが見つかったような
気になっても、次なる悲しみが
来ると、さらに落ち込み悲しみは
深くなり、底無し沼に落ちたよう
でした。
そんな私がフランクルの言葉に
出会い、コペルニクス的な
大転回をすることが出来たのです。
『あなたが、どれほど人生に
絶望したとしても、人生が
あなたに絶望することは決して
ないのです。
ヴィクトール・フランクル』
私たちが『なぜこんなことが?』
と、人生を問うのではなく、
人生からの問いかけに私たちが
行動を持って応えていくのだ
と、フランクルは言っているの
です。
この言葉に衝撃を受けました。
こたえの出ない『なぜ?』を
繰り返し、疲弊していた私に
目を覚ませ!と、フランクルの
言葉が飛び込んで来て、私の人生を支えてくれたのです。
朝、元気に出ていった息子が、リレーをしていてなぜ突然心臓が
止まったのか?
こたえの出る筈のない問いを、
私は繰り返していたのです。
そうではなくて、最愛の子どもを
亡くしました。
さあ貴方はどう生きますか?と
私が人生から問われいるのだと…
人生からの問いかけに、具体的に
行動をもって、応えるなんて
考えてもみませんでした。
あの時の驚きは今でも忘れられ
ません。
テレビの放送を観て、何年振りかで
フランクルの著者『それでも人生に
イエスと言う』を手にとって
います。
このことも、きっと必然なんだと
思います。
今再びのフランクル!
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