~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

癒し

2010-09-17 22:28:24 | 日記
今日、私の知り合いの子のお兄さんが亡くなりました。

今こうして私が、パソコンに向かっている時も、彼の家族は深い

悲しみの中にあるのです。

自分の体験した悲しみを重ねてみても、その悲しみの深さに

近づくことはできません。

今日は、アラスカの熊も思い浮かべることができません。

何かを求めるように開いた本に、柳澤桂子さんの文章がありました。

  「人間には、人を癒す能力が備わっている。また、癒しを受ける

  能力も備わっている。私は、そう確信しています。
  
  しかし、人を癒す能力は、傷ついた相手を「助けよう」と思った

  その瞬間に失われてしまう。そういった類のものであるように

  私には感じられます。では、どうすればよいのでしょうか。

  まず、「癒す」という気持ちを捨てることです。そして、苦しむ人

  を、あるがままの状態で受け容れ、いかなる価値基準でも

  その人を判断しないことが肝心なのでないでしょうか。

   ちょうど、太陽の照りつける道を歩いてきた旅人に、涼しい

  木陰を提供する大樹のように、無心になることです。

  自分の枝の長いことも、葉が豊かなことも、樹は決して誇りは

  しません。木陰で休む旅人の心を傷つけるようなこともしません。

  ただ、黙ってそこに立っているだけです。」

この文章を読んだ時、初女先生の姿が浮かびました。

迷った時、苦しい時、悩んだ時、初女先生ならどうされるだろうと、

思うと、答えが見えてくる気がします。

そして、その人対して何も出来なくても、祈ることは出来ます。

祈ることが…
 
コメント
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