~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんの聴くということ

2020-01-16 21:41:53 | 日記

今年の書の課題は、唐の皇帝”太宗”(たいそう)が

書いた「温泉銘」を1年間書くのです。

先日「神」を臨書して、少しはいいかと思って

今日、あらためて見たら「何じゃこれ」という

感じで自分でも驚きました。

観ているようで、見ていないということが

ハッキリわかりました。

聴くということもそうかもしれません。

自分の聞きたいことしか聞いてないのかも

しれませんj。

初女さんは晩年かなり耳が遠くて、補聴器を

つけてました。

初女さんのところに来る方は、心に重いものを

抱えている人が多く、小さな声で話されるので

初女さんに聴こえているかしら?と思ったのですが

肝心なことは、ちゃんと聞こえているのです。

初女さんは、体全体で聴くという感じでした。

そして聴くときは、相手の身に自分を

置き換えて聴くと言われてました。

そして、人は自分の中にこたえを持っていると

どこまでも信じてました。

初女さんは、「話したい人は沢山いるのに

聴く人がいない」と、よく言われてました。

初女さんの聴くは…

『目の前にいるその人の身に自分を置き換え

苦しい時は苦しい思いで、嬉しい時は

嬉しい思いで、ともに悲しみ

ともに喜ぶという気持ちで聞いています。』

『「こうすればいい」と頭で考えたことを

言うのでは、相手も納得しません。

浅いからです。

聞きながら。いったん全部自分の中に入れて

自分のものとしてから、じっくりと

お話ししたいと思っています。

             佐藤初女』

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長田弘さんの言葉~平和

2020-01-14 22:11:51 | 日記

長田弘さんの詩が好きです。

長田弘さんの言葉をたぐり寄せました。

言葉と向き合っている人の言葉は、やっぱり

深いな~

 『平和というのは、平和とはこういう

 ことなんだといおうとすると、どうしても

 ちがってしまうような言葉なんですね。

 しかし、平和という言葉は、

 平和とはこういうものだということを

 いう言葉ではないのだ、とおもう。

 わたしは、平和という言葉が

 よくわからない言葉であるということを、

 むしろ重く考えたいんです。

 よく分からない言葉だから、

 それは繰り返し問いかけてきて、

 かんがえさせられる言葉なんだと

 おもうのです。』

 『平和という言葉は一人決めできない、

 一人じめできない言葉であり、

 むしろ平和ってどういうことだろう、という

 問いをふだんに共有してゆくための言葉だろう、

 というふうにおもうんです。

 自明な言葉でも守る言葉でもなくて、

 それは問いをもってたがいにかかわってはじめて

 言葉であるような、そうした言葉ですね。

 問いを分けあう開かれた関係を本質として

 もっているという言葉ということです。

              長田 弘    』

    

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴッホの糸杉

2020-01-13 22:31:15 | 日記

10月からやっていたゴッホ展が、今日が最終日と

知り、慌てて上野に行きました。

美術館の前は長蛇の列、待ち時間1時間10分と

ありましたが、2時間以上待ってようやく中に

入れました。

最近の美術館は、おばちゃんたちの話声が多くて

”何だかな~”と思うことも多かったのですが

2時間という待ち時間によって人が選ばれたのか、

館内は物凄い人なのに、話し声はしないし

携帯の音もしないのです。

皆、黙ってここでも並んでいるのです。

ゴッホの絵が好きな私は、結構観ているのですが

今回は初期の作品も多く、ゴッホが色々な画家の

影響を受けたのが分かる展示で、興味深い

ものでした。

動かぬ列を待って、「糸杉」の作品の前に来たら

心臓がバクバクして、いきなり涙が溢れて

来たのです。

ゴッホの魂に出会った!と思いました。

この作品を観るために、二時間並んだ!

と思えました

絶対に写真では分からない、魂が感じられるの

です。

やっぱりゴッホ「は凄いです!

1月25日~3月29日まで、兵庫県立美術館で

開催されます、関西方面の方、是非「糸杉」と

出会って下さい。

世界の名画 ゴッホ 糸杉 ジークレー技法 高級ポスター (B2/515ミリ×728ミリ)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寮美千子さんのお話しを聴いて~あふれでたのはやさしさだった

2020-01-12 00:27:16 | 日記

 日は、寮美千子さんの講演会に行って来ました。

作家であり詩人である寮さんが、奈良少年刑務所の

社会性涵養(かんよう)プログラムの講師として

重い罪を犯した少年たちに「物語の教室」を通し

彼らの心を解放し、その教室から素晴らしい詩が

生れていったのです。

受刑者の少年が書いた詩を、そのまま題にした

著書「空が青いから白をえらんだのです」を

読んで、いつか寮さんのお話しを聴きたいと

思っていました。

寮さんが出合った少年たちは、殺人・放火・レイプ

薬物…などで刑務所に入った少年たちで、

その少年刑務所の中でも、どうにもならない

子ども達が寮さんの教室に集められたのです。

戸惑いの中で始まった教室が、最初の回が

終わる時に、早くも少年たちに変化が見えた

そうです。

この教室を始める時に、刑務所の先生から

少年たちが、ここから出た後で2つのことが

言える人になって欲しい「嫌だと言える子」

「助けてと言える子」と、寮さんは言われた

そうです。

人は心を閉ざすと、感情がなくなるそうです。

自分の感情が分からないので、他人の感情も

分からないと、なってしまうようです。

彼らは、虐待・貧困・差別…など大変な中で

育ってきた少年たちです。

まど・みちおさんの”ぞうさん”の歌も知らない子

学校へ行ってなかったので”宿題”と言う言葉も

知らなかった子…

寮さんは、彼らは加害者になる前に被害者だったと

言われていました。

彼らの心が安心出来た時、そこからでてくるのは

優しさだったと…

寮さんの著書「あふれでたのは、やさしさだった」

に、少年たちの作った詩がそのことを伝えてくれて

います。

聴いていて何度も涙を拭いました。

人は豊かな心を持ってこの世に誕生するのだと

思わずにはいられませんでした。

そして、、初女さんが言われていた

「愛とは受け容れること」だと…

受け容れられたと思った時から、人は立ち上がる

力が生まれるんだということを、少年たちの

詩や言葉を通して、あらためて知らされました。

少し長いですが、是非 寮さんの動画を見て下さい。

寮美千子講演 詩が開いた心の扉『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』 2

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランクルの言葉

2020-01-09 23:17:16 | 日記

今日は、熱海に友達に会いに行きました。

素晴らしく晴れている空を見て、この天気なら

富士山が見えるはずと、胸をふくらませていると

見事な富士山が車窓の向こうに…

日本人は、富士山を見ただけで有難い気持ちに

なるんのですね~

友人と話していた時”ヴィクトール・フランクル”

のことが話題になりました。

フランクルの言葉は、人生の折々で問われて

来る言葉です。

私は、苦しい時に夕暮れの空を見上げ

フランクルが強制収容所の中で見た夕陽を

思いうかべました。

死と隣り合わせの過酷な日々の中で

一日の仕事を終え、身も心もボロボロの

状態なの中で、夕陽の美しさに感動する

フランクルを私は、夕陽の向こうに感じる

のです。

そうすると、頑張って生きて行こうという

チカラが出て来るのです。

過去も未来も全てが、この今にあると感じるの

です。

  ”フランクルの言葉”

『人間の生きがいは、その人が毎日行う行動の

 積み重ねである』

『そもそも我々が人生の意味を問うてはいけません

 我々は人生に問われている立場であり

 我々が人生の答えをださなければ

 ならないのだ』

『それでも人生にイエスと言う。』

       ヴィクトール・フランクル




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

慈愛の雨が…

2020-01-08 17:47:36 | 日記

昨日、3時位に空を見上げたら、鳥が群れをなして

飛んで行く!と思ったら凄い数のヘリコプター

でした。

横須賀基地から厚木か座間に向かうのでしょうか…

何とも言えない不安な気持ちになりました。

夕方から、中華街で「いのちのエール」の新年会

田口ランディさんはじめ7人の女子会

やっぱり雨でした。

私たちの集まりで雨が降ると「初女さんが

来ている」となるのです。

今年の新年会は、とても深いものになりました。

最初にランディさんが、実に正直に新しい年に

のぞむ思いを語って下さり、その波動が伝わり

深い分かち合いになりました。

私が「4月から、ほぼ毎朝坐っていますが

1年坐ったら顔が変わるというから見ていて」と

言ったらランディさんが「すでに変わってるよ」

他の人も「変わってるよ」と…

自分では、さっぱりわかりませんが…

当てを持たず、唯坐る!をやっているだけです。

問題や嫌のことが起きた時、何とかしようと

思わず”唯 坐る”

心が波立つから、何とかしなければと思うけれど

波立たなければ、それで良しとなるのです。

そのうち向こうから問題がほどけて来たり

するのです。

誠に不思議ですが…

これも宇宙の法則だったりして…

このことが分かってから凄く楽になりました。

それが、ちょっと顔に現れたのかな~

1年経ったら、べっぴんさんになるかしら?

ランディさんが愛情深い方だから、このメンバーと

いると、自分の愛も熟成されていくような気が

するのです。

去年の新年会では、今年の目標みたいなことを

口にしていたけれど、昨日は「一日一日、

目の前のことを一生懸命やることかな」なんて

言ってました。

誰もが、素直に心のうちを語り、こんな素敵な

新年会はないぞ!と思わせる豊かな時間でした。

初女さんが、この娘たちを見守って居てくれて

いると、感じられました。

帰りに中華街で初詣をして、2020年がスタート

しました。

不安を跳ねのけ、希望を生み出すチカラが

私達にはあるぞ!と、叫びたくなるような

新年会の帰り道、優しい慈愛の雨が

降っていました。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母と花豆

2020-01-06 23:01:39 | 日記

お正月料理に必ず作る花豆の含め煮

今年は、初女さんのレシピで3日かけて

作りました。

ちょっと柔らかくなりすぎてしまいましたが

味は良く、母の処に持って行くと「美味い、

うまい」と言って、実に美味しそうに食べて

くれました。

色々なことを忘れて行って、子どもにかえって

いく母をみているようですが、美味しいという

感覚はしっかり残っていて、母の「美味い!」

を聞くと、嬉しくなります。

そんな母が、お正月が来るから暮れの買い物を

しなくちゃと、介護士さんに買うものを書き留めて

もらったというのです。

もめん豆腐2丁・長ネギ・牛肉・ごぼう・里芋…

姉から写メールで送られて来た買い物リストを

見たら、涙が溢れてしまいました。

お正月に会った時も、私が誰かわからないと

言っていた母が、「落花生を炒って、刻んで

サツマイモとか野菜と煮たら美味しいと思うの」

と、言うのです。

「お母さん、料理好きだったものね~」

私のこの呟きに、目を細めて「好きだった」と

答えてくれる母

何気ないこんなやり取りだけれど、

会話になっただけで嬉しさがこみ上げてきました。

帰る時に初めて「気をつけて帰ってね」と

言葉をかけてくれました。

色んなことが分からなくなっても、やっぱり

母は母だな~

まぎれもなく私のお母さんだと胸が熱く

なりました。

花豆をまた煮て行こう。

初女さんは、食べるものほどストレートに心が

伝わるものはないと、言われていたから…

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007年 初女さんの講演会のチラシより

2020-01-05 21:48:32 | 日記


探し物をしていたら、私が書いた

”イスキアの集い”の感想を載せたチラシが

見つかりました。2007年のです。

初女さんの講演会の様子が垣間見られるので

ここに抜粋して載せてみようと思います。

(初女さんのことを先生と書いてますが、そこは

初女さんに書き換えます)

『今回のイスキアの集いは、最後の初女さんとの

握手・交流の場が今までにない深いものとなって

いました。

交わす言葉は殆どなくても、言葉以上の深い

交わりが感じとれ、私には祈りの場のように

思えました。

初女さんに手を握って頂いているお一人お一人の

中に以前の自分の姿を見るようでした。

悲しみに押しつぶされまいと必死で生きて来て

初女さんにお会いし、手を握って頂くと、

初女さんが私の悲しみを、苦しみを吸い取って

下さり、また頑張って生きて行こうと思うのです…

今回の集いで、初女さんに手を握って頂きながら

涙している方が何人もいらっしゃいました。

一人のお母さんが、握手が終わりしばらく一人で

泣いていたのですが、涙を拭いて、にっこり笑って

もう抱き上げるには大きいと思われる小学生位の

男の子を高々と抱き上げた姿を見た時には、

胸が一杯になりました。

講演される初女さん、握手・交流の場で直接

ひとり一人の方と向き合う初女さん。

一字一字心を込めてサインされる初女さん。

どの瞬間を切り取っても初女さんの思いの深さと

今この時を誠実に力一杯生きておられる初女さんの

お姿が、私たちに「悲しみ苦しみはあるけれど、

頑張って生きて行こう!」という力と希望を

与えてくれるのだと思います。

初女さんの思いが、来て下さった皆さんの思いが

あの場を祈りの場としたのではないでしょうか。

今回のイスキアの集いは本当に深いものでした。

思い出しただけでも涙が出て来ます。

有難うございます。

            山崎 直』


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分を愛して

2020-01-04 23:30:30 | 日記

大晦日から息子が熱を出し、手当てづくしの

お正月です。

そんなわけで、初詣にも行かず珍しく家にいます。

30日のお餅つきでついたお餅を美味しく頂き

静かなお正月を過ごしました。

新年早々、読んだ本に愛について書いてありました。

ある日あったものが、次の日にはなくなって

いるのは、愛ではなく感情だというのです。

私も随分長いこと、愛とは感情だと思って

いたような気がします。

私たち誰もの中に愛のエネルギーは流れていて

それに注意を向けなければ、あってもないのと

同じになってしまうそうです。

親に愛された、愛されないとか関係なく

愛を持って誰もが生まれて来ているということです。

だから、親の愛を知らないから愛せないというのは

自分の中の愛に気がついていないということに

なるのかもしれません。

兎に角、ありのままの自分を愛するということが、

一番大切なようです。

私も歳を重ね、自分を愛することの大切さに

気づき、ことあるごとに言っていますが、

若い人たちは、完璧さを求めるのでしょうか

自分に対して否定的な感情を持っている人が

多いようにおもいます。

ダメな自分も、情けない自分も愛するのです。

心の中にある愛は、限りなく大きいものですから

どんな感情も包み込んでくれると、書いて

ありました。

やっぱり自分を愛することが、要なんだと

納得しました。

だから、自分を否定しないで!

否定したくなる、そんな自分も愛して!

キリストも「汝、自分を愛するように

隣人を愛せよと言っています。

自分を愛することが、自分の愛を深め豊かなものに

していくことなのかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伝えて行きたい初女さんのおむすび

2020-01-02 16:59:43 | 日記

昨日は、お餅尽くしだったので、今日は今年最初の

おむすびを結びました。

炊き上がったご飯の美しさは、息を飲むようです

日本人だけかしら?この美しさに感動するのは…

初女さんは、おむすびは作ったその時が

一番美味しいと言っていたので、ほかほかの

おむすびを食べたら、美味しかった~

熱を出して、食欲が落ちていた息子も2個

ぺろっと食べていました。

何で、塩と海苔と梅干し(今日は昆布も)だけで

こんなに美味しいのでしょう。

今年も初女さんのおむすびを伝えて行きたいと

心から思いました。

「直さん、おむすびはシンプルだから難しいの」

という初女さんの声が聞こえるようです。

 『食はいのち。食材もまたいのち。

  食は生活の基本です。

  心が苦しみで詰まっている人は

  なかなか食べることができません。

  それでもひとくち、ふたくちと食べ進み

  ”おいしい”と感じたとき、生きる力が

  湧いてきます。

  おなかが満たされると、心の扉が開くのです。

  自然に感謝の気持ちが湧いてきて

  人になにかしてさしあげたくなってきます。

  食をおろそかにすると生活が乱れて

  すべてのいのちが鈍感になります。

  食を大切にする人は、人をも大切にします。

            佐藤 初女    』

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする