お正月料理に必ず作る花豆の含め煮
今年は、初女さんのレシピで3日かけて
作りました。
ちょっと柔らかくなりすぎてしまいましたが
味は良く、母の処に持って行くと「美味い、
うまい」と言って、実に美味しそうに食べて
くれました。
色々なことを忘れて行って、子どもにかえって
いく母をみているようですが、美味しいという
感覚はしっかり残っていて、母の「美味い!」
を聞くと、嬉しくなります。
そんな母が、お正月が来るから暮れの買い物を
しなくちゃと、介護士さんに買うものを書き留めて
もらったというのです。
もめん豆腐2丁・長ネギ・牛肉・ごぼう・里芋…
姉から写メールで送られて来た買い物リストを
見たら、涙が溢れてしまいました。
お正月に会った時も、私が誰かわからないと
言っていた母が、「落花生を炒って、刻んで
サツマイモとか野菜と煮たら美味しいと思うの」
と、言うのです。
「お母さん、料理好きだったものね~」
私のこの呟きに、目を細めて「好きだった」と
答えてくれる母
何気ないこんなやり取りだけれど、
会話になっただけで嬉しさがこみ上げてきました。
帰る時に初めて「気をつけて帰ってね」と
言葉をかけてくれました。
色んなことが分からなくなっても、やっぱり
母は母だな~
まぎれもなく私のお母さんだと胸が熱く
なりました。
花豆をまた煮て行こう。
初女さんは、食べるものほどストレートに心が
伝わるものはないと、言われていたから…