世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ヒメツルソバ

2009-04-10 14:02:53 | 花や木
これはかわいいヒメツルソバです。この町のあちこちで繁殖してますよ。ピンクのちっこいポンポンみたいな花が可憐です。かわいいので、よく撮るのですが、あまり話はしてくれません。何か秘密でもあるのかな。いえいえ、この花は、いつも一歩後ろに隠れているのです。こんなにかわいいのに、みんなあんまり気付かないでしょ。目立たないでしょ。見えてるのに、なあんだとも思わないでしょ。それなのに、あちこちにいっぱい咲いてる。時々見事な群落も見かけますよ。それなのにみんな、立派だなあともすごいなあとも言わないのはなぜなんでしょ。

それはきっと、ひめつるそばが、人間から一歩離れて生きてるからです。菫のように怒ったりも、桜のようにやさしくほほえんだりもしないからです。一歩離れたところからいつもみているからです。そんな感じしませんか。

さて、今日は、比較的気分がいいです。朝の一時、気分が悪くて横になろうかどうしようかと思ったんですが、ふと思いついて、CDラジカセをもってきて、エンヤを聞きながら踊ったりしました。そしたら、気分の悪いのが治ってきてきました。疲れてはいるのですが、頭が痛くなったり、足がだるくていらいらしたりはしませんでした。いつもそんなんで、しんどくなるのです。

今日は、犬に狂犬病の予防注射をする日なので、大丈夫かなと思っていましたが、おかげで無事にすみました。所定の場所に犬を連れて行って、注射をしてもらったあと、しばらくぶりに犬を連れて近所を散歩してましたら、黄色のタンポポが咲いているのを2回みかけました。今年もやっと咲いてくれました。セイヨウタンポポですけれど、やはり、どこか、ピリピリしたものを感じました。去年の影響がまだ残ってるみたいです。ここらへんでは、無心に、いいなあ、いいなあ、とほめたたえてくれるかわいいタンポポには出会えなくなるのでしょうか。声をかけてみたけれど、とてもつらそうでした。

明るい光るようなまっきっきのタンポポという感じではなくて、どこか暗いきつい黄色でした。見ていると、胸が痛くなってくるような感じです。

なんだか、ヒメツルソバじゃなくて、タンポポの話になってしまいましたね。前回の写真がちょうどタンポポでしたけれど、これもどこかきついでしょう。なんだか、とても深く傷ついているような感じさえするでしょう。

タンポポはまだ、苦しんでいるんでしょう。どうかみなさん、タンポポを元気づけてあげて下さい。

ヒメツルソバは、人間にあまり心を開かないから、目立たないところで美しさを隠して、人間に語りかけないから、傷つくことは少ない。でもタンポポは、無心で、裸の気持ちで、金色の自分を全て出して、人間のすべてをほめたたえていたのです。だから、深く傷つくこともあるんです。








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