美しさというのは、この時代の大きなテーマだけど。
君たちは天使が美しいからと言って、軽い気持ちで真似するんだけどね。
天使顔というのはね、人類にとっては整いすぎているんだよ。あれは人類にはあり得ない顔なんだよ。
それを無理にまねしていると、なんだかね、まるで特徴のない馬鹿っぽい顔になるんだ。
人類特有の、癖が何もないからだ。人類の良さというものを、まるですりつぶしているからだ。
天使ならいいんだよ。あれはまっすぐにしか行けないかのじょの心がそのまま出た顔なんだ。かのじょの霊魂がにじみ出る時あまりに深い美しさが表現される。
まだ愛の勉強がそれほどできていない霊魂があの美をかぶると、それがまっすぐ外に出てきて、まるで馬鹿に見えるんだよ。
全然わかってないみたいだけどね。
もう人間は一歩上に行くんだ。霊魂の美しさを見ることができるようになってきている。
その現実を無視して、表面ばかりきれいにしていると、いろいろつらいことが起きるよ。