世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

カラマーゾフの兄弟

2019-05-02 04:35:18 | 気層化石


ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」読了。

ネタばれはよくないので詳しくは言わない。まあ一読した後で感じたことを少し。

無神論というのは神を理論でつかまえようとする愚だ。

人間の感性の進化とともに、神の実在は感覚でとらえることができる。

これほどすばらしい世界は、それを作れるものが存在しない限り存在しない。

霊魂の進化とともに、人間にはそれが実感としてわかるようになるのだ。

するとその感覚はキリスト教の枠をも超えて発展し、新たな信仰をこの世にもたらすだろう。

まあそんなことを思った。

でもいろんな要素がこりつまっていておもしろかった。恋愛小説として読むこともできるけど、それにしてはヒロインが少々きついね。美人だけど、偽物なんだろうなと思ったりする。

いろんなことが未消化で終わるけれど、それは作者が続編を構想していたからだそうだ。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする