ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」読了。
ネタばれはよくないので詳しくは言わない。まあ一読した後で感じたことを少し。
無神論というのは神を理論でつかまえようとする愚だ。
人間の感性の進化とともに、神の実在は感覚でとらえることができる。
これほどすばらしい世界は、それを作れるものが存在しない限り存在しない。
霊魂の進化とともに、人間にはそれが実感としてわかるようになるのだ。
するとその感覚はキリスト教の枠をも超えて発展し、新たな信仰をこの世にもたらすだろう。
まあそんなことを思った。
でもいろんな要素がこりつまっていておもしろかった。恋愛小説として読むこともできるけど、それにしてはヒロインが少々きついね。美人だけど、偽物なんだろうなと思ったりする。
いろんなことが未消化で終わるけれど、それは作者が続編を構想していたからだそうだ。