熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

年金開始年齢の見直し

2011-10-12 20:31:26 | 気になるニュース
破綻寸前の年金制度だが、厚生労働省で見直し案が検討されているようだ。
支給開始年齢を更に段階的に引き上げようとの案らしいが、その内、支給金額も減額せざるを得なくなるのだろう。

数十年前は現役世代10人で一人の老人を支えていたものが、今は2.8人で一人、このまま制度を継続し続ければ将来は2人以下で一人を支える日はそう遠くはない。当然、無理に決まっている。
世界でも類を見ないスピードで進む日本の少子高齢化社会にあっては、年金制度の見直しは致し方無いだろう。

ただ、今更言っても仕方ないが、旧厚生省や旧年金福祉事業団の過去の年金保険料の無責任、且つでたらめな運用が、年金財政を圧迫している一因であることを考えると簡単に見直しを認めるわけには行かない。

年金保険料約2000億円を投じて全国に建設された「グリーンピア」。採算性など考えもせず箱物だけを作ったうえ、土素人経営で赤字垂れ流し、結局、全て売却されたが回収できた金はわずか約48億円とのこと。差額の1900億円近くは勤労者が支払った年金保険料だ。
多目的ホールとしてなじみのある「厚生年金会館」。こちらも21施設全てが赤字ということで2010年に閉鎖、民間に売却されている。差損がいくら発生したのか定かではないが、相当な額であることは間違いない。

年金保険料の無駄遣いは数え上げたらきりが無い。それに関係者は誰一人責任を取っていない。
過去の反省が行われていない中での年金制度の見直しには割り切れないものがある。
コメント
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