熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

中学生の自殺問題~変らない学校の隠蔽体質

2012-07-16 20:45:11 | 気になるニュース
大津市内の中学生の自殺が、このところメディアで大きく取り上げられている。
子供の自殺報道があるたびに、教育委員会や学校関係者が口にする言葉は、「いじめは無かった」、「いじめと自殺の因果関係は確認されなかった」との内容である。そして、次第に事実が明るみに出て隠し切れなくなると、渋々認める発言に変る。ただ、常に自分達の立場を擁護しようとする態度が見え隠れするのはいただけない。

今回特に大津市の中学校長の記者会見を見ていて、あまりに当事者意識の無い発言には呆れる。
校長といえば、その学校の長で教師・生徒のトップに立つ人間である。その校長が、自分の預かる学校でいじめによる自殺者が出たにも関わらず、歯切れの悪い回答に終始し、責任を痛感しているようには感じられなかった。

毎度目にするこの光景、いじめが社会問題化して何十年と経つが、教育関係者のこの隠蔽体質が一向に改善されないのは何故だろうか。
職責を全うしていなかった事に対する後ろめたさからだろうか。

何処でもあるいじめだが、子供が自殺に追い込まれるとなると、いじめでは片付けられない。過失致死罪に匹敵するほどの罪である。

日々の仕事に忙しい教師に、それでなくても複雑で難しいいじめ問題の解決を期待することは諦めて、弁護士などによる専門の第三者機関を設置し、子供が相談し易い環境整備を行い、徹底したケアを行えるようにした方が良いような気がする。

それに、日本の社会はもう少し子供に対して厳しくすべきだと思う。少なくともいじめを行った子供には、それなりの処分が下されて然るべきなのだが、どうもこの当たりの学校の対応が甘すぎるように思えてならない。事なかれ主義の表れだろうか。


コメント
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