熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

国宝「松本城」を見学

2012-07-31 17:19:27 | 国内旅行
今日は、松本市内で一番の観光スポット、松本城を訪れた。
現存する城の中でも天守が最も古いことで有名な城である。
夏休みということで家族連れや小学生の団体などで、平日の割には混雑していた。

天守のある本丸に通じる正門「黒門」手前で入場券を購入、大人@600円。
近くにある松本市立博物館との共通券になっている。


松本城の全景
城と言えばやはりお堀。お堀越しの全景が一番城らしくて良い。






正面に向かって左の建物は「月見やぐら」
月見を楽しむための場所で、三方が吹き抜けになっている。
現存する城郭建築の中で月見やぐらがあるのは、ここ松本城と岡山城だけで、天守とつながっているのは松本城だけらしい。
城と言えば要塞のイメージだが、月見を楽しめるような平和な時もあったということだろうか。


正面に向かって右の建物は「乾(いぬい)小天守」
丸太柱の一部は、城が最初に建てられた頃のもので400年以上たっているとか。


天守一階の周囲は、「武者走」と呼ばれて、内側の床面より低く作られている。戦闘の際に、武士が武器を持って移動し易いようにと、通路部分を高く取ったとのこと。


城内の展示物の一つ「鯱」
そもそも鯱とは、頭は竜または虎に似て、背にはトゲを持つ想像上の動物(魚)で、火災よけのまじないとして天守などに掲げられたそうだ。


天守の屋根の両端を飾っていた破風板で「かぶら懸魚」と言うらしい。


狭い階段を上り詰めると天守の最上階(6階)に到着。広さは京間で16畳分。
有事には、最高司令塔になる場所。今で言えば、内閣の危機管理センターに相当する場所。
最上階からの松本市内の眺め。天気が良くて、遠く北アルプスまで見渡せた。


天守最上階の天井の木枠。
400年以上前の時代、クレーンなど機械類は一切無く、太い丸太を人力で持ち上げ、組み上げていったのだから、昔の人は忍耐強い。


明治維新を迎えた頃の旧物破壊の風潮の中、多くの城が跡形も無く完全に取り壊されていく中、松本城も同じ運命をたどりながらも天守だけは取り壊されずに残った城であり、松本に来たら是非立ち寄りたい場所の一つである。

コメント
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