ジョニー・マーサー(作詞)とヘンリー・マンシーニ(作曲)のコンビは「ムーン・リバー」、「酒とバラの日々」に続いてこの「シャレード」(1963年)での3年連続オスカーが期待された。
残念ながら受賞はならなかったものの、前作に勝るとも劣らない名曲として今なお歌い継がれている。
映画のタイトルバックに使用されているのは、60年代中期の時代を反映したロック調でパーカッシブなアレンジを施した、一種妖艶ともいえるメロディのインストゥルメンタル・バージョン。
「007」シリーズで高名なモーリス・ベンダーがデザインしたタイトル・シークエンスも見事にマッチしている。
ジョニー・マーサーの歌詞は、今回特に訳が難しかった(僕の語学力程度では)。
シャレード
僕らがシャレードを演じていた時
ポーズをとる子供のようだった
ゲームに夢中になり
ものの名前を表して
相手が何を演じているのか当ててやろうと
おお、当たったよ
僕らは閉幕に近づいた
最高の演目だった
僕らは恋人同士
愛がこのマスカレード(仮面舞踏会)を去るまでは
運命に糸を操られているようで
振り向くときみはもういなくなっている
暗い舞台の袖から
オーケストラピットが奏でるのは
もの悲しいセレナーデ
僕の心が作った曲
僕にはまだ聞こえるし
これからも聞こえるだろう
最高の演目
それがシャレード
※シャレード:ジェスチャーゲームの一種
charade
When we played our charade
We were like children posing
Playing at games, acting out names
Guessing the parts we played
Oh, what a hit we made
We came on next to closing
Best on the bill, lovers until
Love left the masquerade
Fate seemed to pull the strings
I turned and you were gone
While from the darkened wings
The music box played on
Sad little serenade
Song of my hearts composing
I hear it still, I always will
Best on the bill, charade