リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

森正さん

2007年02月05日 12時55分20秒 | 日々のこと
森正さん、といっても指揮者の方ではありません。四日市郊外に馬酔木窯という窯をかまえておられる陶芸家の方です。実はまだ会ったことはないんですが、先日所用で名古屋のとそう庵に行きましたら、彼の個展をやっていまして、作品を見ることができました。とそう庵は市内の閑静な住宅街にたたずむ、隠れ家的な感じがする素敵なレストランです。一昨年の暮れにそこでコンサートをさせていただいたことがあります。

とそう庵の中に入って行きましたら、すごく個性的な表情の陶芸作品が並べられていまして、お店の人にききましたら、森正さんという陶芸家の作品だということが分かりました。ぱっと見た瞬間、あ、これいいなって作品がいくつかありまして、1つ衝動買いしてしまいました。(笑)

写真の皿?がそれですが、皿と言っていいのかどうかわかりません。私はこれを実用的にフルーツ置き用の皿として使ってみたかったんです。でもこの「皿」半分に割れていて(笑)しかもちゃんとすわらないんです。でも不思議なことにバナナとかミカンとかそこに物を乗せるとちゃんと安定するんですよね。というわけで我が家の食卓上にでんと居座って異彩を放っています。意外や意外、(実は予想通り)サイズといい形状といい実用性がありました。でも周りの他の凡庸な器たちとはまるで格が違います。

森さんの他の作品では、きちんとテーブルやお皿に置くことができない(座らない)コーヒーカップもあるそうです。でもこれってコーヒーを入れて手で持っていれば別に問題なさそうですし、収納するときは逆さまにするので問題ないでしょ、って店の人に言ったら、妙に関心されてしまいました。森さんはウチの比較的近所にお住まいですので、またいつか時間を見つけて窯を訪れてみようかと思っています。