リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュート音楽のひととき第6回

2008年12月21日 12時47分45秒 | 音楽系
昨日はリュート音楽のひとときシリーズ第6回を無事終了しました。
早いものでもう6回目です。このコンサートは2005年にスイスから戻ってきてから始めました。リュート音楽をじっくりと味わって頂く、人数限定のプライベートな感じのコンサートというのをコンセプトにしています。

リュートの音楽は古い音楽ばかりなので、全くの予備知識なしではせっかくのいい音楽も耳を素通りしてしまう可能性もあります。そこで、パワーポイントによるプレゼンをして音楽の背景とか曲目の解説などを見聞きしながら進めています。

昨日の第6回のテーマは「プレイ・シャコンヌ」。どなたかと話をしていて何かのはずみで、「よっしゃ、それじゃぁ、バッハのシャコンヌを今度の「ひととき」で弾いてみましょう!」というようなことになりました。はずみというのは恐ろしいものです。(笑)

バッハのシャコンヌだけではもたないので、あと何曲か別の作曲家のシャコンヌを弾いて、ということで第6回の曲目が決まりました。

実はバッハのシャコンヌは数年前に半分くらいアレンジをしてしばらく練習していましたが、それ以上進まず放ったらかしになっていました。今回がいいチャンスなので残りのアレンジを完了し、自分流のバージョンを完成させました。技術的にも音楽的にも大変な作品ですが、一応リュートで演奏可能ではあります。でもヴァイスの何曲を含めても、これほど高度な技術と音楽性を要求するする作品はないですねぇ。

コンサートはほとんど宣伝していない(要するにローコストのコンサートです。(笑))にもかかわらず、会場のミューズサロン(名古屋市北区大曽根)はほぼ一杯になりました。聴きに来てくださった皆様には本当に感謝いたします。

シャコンヌのアレンジ方法に関する説明は短い時間で多くのことを言い過ぎて、ちょっと難しすぎたかも知れません。いずれ別の機会を作って、バッハのシャコンヌの話だけの会を持とうかなとも考えています。

ひとときシリーズは年2回くらいのペースですが、来年は1回だけにする予定です。というのは来年11月14日にリサイタルを予定しているからです。(場所は名古屋市伏見電気文化会館ザ・コンサートホール)来年の、第7回リュート音楽のひとときは来年の春に予定しています。また、ブログやホームページで紹介いたしますので、皆様のご来場をお待ちしております。