リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

名古屋ギターコンクール

2008年12月17日 12時35分21秒 | 音楽系
14日は中部日本ギター協会主催の名古屋ギターコンクールの審査をさせて頂きました。去年から審査員をさせて頂いていますが、昔多少はギターをやっていたこともあり、中部日本ギター協会の方々も何人か存じ上げていますので、そのご縁でさせて頂いております。

このコンクールの前身は「新人ギター演奏会」といいまして、これに出たことがありました。確か第7回だったと思います。もう30年以上昔のことです。その少しあとから私はリュートしか弾かなくなり、名古屋のギター界の方たちともおつきあいはなくなってしまいました。10年くらい前から、その新人ギター演奏会がコンクールに変わり年々レベルがアップしているようです。

このコンクールを聞きはじめたのは4年前からですが、今年が一番レベルが高かったように思えます。聞くところによりますと、東京国際ギターコンクールの本選と日が重なってしまったので、優秀な人たちがあちらの方に流れてしまうのでは、という懸念があったそうです。でも本選に関する限りはそれは杞憂に終わったようです。

今年1位になった人はまだ中学生だそうで、顔立ちもまだあどけないところを残す少年でした。でも演奏自体は非常に洗練されており、テクニックも申し分ありませんせんでした。彼が優勝というのは誰もが認めるところで、これからの活躍がとても楽しみです。

2位、3位は審査員の評が少し割れましたが、結果的にはまぁ順当なところでしょう。

本選出場者は6名でしたが、ほとんどの人がきちんとした形で音楽を勉強してきたということを伺わせる演奏でした。やっぱりレベルは着実に上がってきてるんですねぇ。とても嬉しく思いました。みなさんのこれからのご活躍を心からお祈りします。