リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ガット弦レポート

2012年09月06日 13時15分53秒 | 音楽系
ガムート社から新しいビーフガット弦が到着しました。注文してから大体10日くらいで届いています。送ってもらう方法が47ドル85セントのEMSでも17ドル60セントのなんとかエクスプレスでも到着するのは大体10日後くらいです。

5コースのガットにPistoy Beefの0.88ミリを前回張ってみましたら、強くはじくと2本の弦がバシッとあたる音がします。ある程度は弾き方の工夫で軽減はできますが、はやりちょっと問題です。そこで、Pistoyの0.90と普通のガット(treble gut)の0.88を頼んでみまして試してみました。

結果は残念賞。(笑)ただtreble gut0.88を半音上げてみますと、そういう現象はなくなります。ひょっとしてtreble gut0.90だといいのかもしれません。あるいはアキーラのローデドガットが行けそうかも。でもローデドガットはもっと太いのしかないし、そもそも現在供給ストップの状態なのでだめですね。

注文したPistoy0.90とtreble gut0.88はフレット用に。高いフレットです。(笑)

現在モーリス・オッティガーの楽器には4コースまでビーフガット(treble gut)5コースはニューナイルガット、6コース以下はピラミッドを中心にした弦を張っています。ガットと合成樹脂弦混在です。境目をどこに作るかはなかなか難しいですが、5コースをちょうど橋渡しにするのが一番良いようです。5コースにはCopper Gimped Gutもいけるかもしれません。バス弦はアキーラ社のopen wound弦が多分いけそうですが、現在のところ供給されていません。Gamut社のGimped Gutは質量不足のような感じがします。Silver Gimpedもありますが、お値段が試しに張ってみるというには高すぎです。でも多分銀を巻き込んであっても写真で見る限りは結構巻きが荒いの質量不足の感じがします。

しかしヴァイスはどんなバス弦を使っていたんでしょうねぇ。