リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

台所洗剤(怖い話もありますのでご注意)

2013年08月09日 16時30分53秒 | 日々のこと
台所の洗剤がなくりましたので、近所の三共油脂という会社に洗剤を買いにいきました。三共油脂市内の旧道沿いに工場があり、店舗はありませんが、行くと直接売ってくれます。この洗剤は合成界面活性剤を含まず、動物性油脂で作った今でいうエコな洗剤です。ここの工場は小規模な町工場で、娘がまだ小学生だったころ、夏休みの宿題のためにここの工場を見学させてもらったのですが、とても小ぢんまりした人力作業が多い工場だったのが印象に残っています。今も同じ工場で作っているので相当老朽化していることだろうと思います。店で応対してくれたおじさんも、だいぶ年を食ってきたし。


ゲル状になった洗剤を水に溶いて使います。

ここの洗剤のことを知ったのは、昔東急ハンズで同洗剤を初めてみたときでした。確か1600円くらいだったと思いますが、うちに帰ってから箱に書かれてある製造事業者を見ましたら、なんとうちからそんなに離れていないところにあることがわかり、何もわざわざ名古屋まで買いに行く必要がなくなりました。直売ですと1200円で安いし。

近年では合成洗剤を使った方が環境負荷が少ないというので、動物性油脂を使ったものより優れているという論調があるのですが、合成洗剤は私は人間に対して毒性があるという側面を見た方がいいように思います。それは次のような言うも恐ろしい体験に基づいています。

子供のころとてもボロい家に住んでいたため、そこいら中にゴキブリが出てきていました。夜寝る前に台所で歯を磨いていると、流しにゴキブリがゴソゴソと出てきます。当時大変残酷な性格であった私は、なんとかしてコイツらを殲滅してやろうと、いろいろ知恵をしぼりました。

最初は流し口に栓をして水攻めにしたんですが、簡単に這い上がってきます。そこで、流しの周囲に石鹸を塗って、這い上がらないようにしました。そのうえで一気に栓を抜いて流したのですが、すべてが流れていくわけではありません。

そのころ、給食を作るおばさんたちの中で、素手で合成洗剤を使って作業をしていたら、多分洗剤が原因で肝臓障害が出ているということが新聞に載ってました。どうも合成洗剤には毒性があるらしく、そのことを思い出した私は、合成洗剤をゴキブリにかけたらという悪魔のような方法を思いつきました。

例のように流しの周囲には入念に石鹸を塗り、ゴキブリが何匹か出てきたところで水をはり、少しもがいているゴキブリめがけて、台所用の合成洗剤をタラリとかけてやりました。すると効果覿面。とくに仰向けになっているところにタラリが一番効果的でした。やはりよく浸みいるのでしょう。そしておもむろに栓を抜くと、一斉にゴキブリは流されて配管の中に。これで一巻の終わりです。

でもせっかくこうして方法を確立した私でしたが、この面倒くさい方法は以後あまり使いませんでした。直接ぶったたいた方がはるかに効果的で手っ取り早かったからです。

子供の頃のこのような暗く残酷な体験から、合成洗剤というのは毒性があるということが、身に染みて感じています。長じて台所とかお風呂では一切の合成洗剤は使わないようになりました。シャンプーも三共油脂製でリンスはクエン酸を水に溶いたものを使っています。もっとも洗濯では合成洗剤を使うときもありますので、その辺がちょっと中途半端なところなんですが。(笑)そうそうちなみに、この三共油脂製の洗剤は現在では東急ハンズにはありません。おじさんに聞きましたら直売のみだそうです。