リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ボレロ吾妻家コンサート

2017年03月09日 21時17分46秒 | 音楽系
日曜日は、豊橋のボレロ吾妻家でコンサートを行いました。

豊橋でのコンサートは「アンサンブル・バロック・イーラ」のコンサート以来3年ぶりです。今回はチェンバロ愛好家のYさんにプロデュースをしていただきました。

会場のボレロ吾妻家はフレンチで有名なレストランで、3つのフロアがある立派なお店を構えています。コンサート会場となったのは3階の催し物もできるフロアです。



ここでお客さんはワインを含む各種ドリンク、ケーキを召し上がりながらコンサートを聴くという趣向です。Yさんから、お客さんはほとんどリュートのことをご存知ないと伺っていましたので、プログラムは三分の一は私のオリジナル作品、バロック時代の曲も比較的耳になじみやすいイタリアやフランスものを中心に組んでみました。「ガッツリ系」のバロックはバッハのBWV997からのプレリュードだけかな?



楽器は14コースのアーチ・リュート(ルールデス・モレノ・ウンシージャ1995年作)。曲目は次の通りです。

バラール作曲アントレ、クーラント、村のブランル
ピッチニーニ作曲トッカータ第20番
カプスベルガー作曲ガリアルダ
ザンボーニ作曲ソナタ第9番ハ短調、チャッコーナ
バッハ作曲組曲ハ短調BWV997よりプレリュード
サンス作曲カナリオス
オリジナルで夏のプレリュード、夜間飛行~空のかなたへ~、朝の10時に、ワルツM、ガヴォッタ、ハーツ・イーズ

お陰様で会場はほぼ満席になりました。お客様の顔色をうかがいながらトークを交えながら進めて行きましたが、リュートは初めてとは言え、クラシックの音楽はよく聴かれている感じの方が多く、とても豊かな反応が印象的でした。この豊橋のコンサートは定期的に開催してもらえそうなので、今度はバロック・リュートでヴァイスの作品を中心に演奏してみようかなと考えています。