リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュートメンテナンス講座

2017年07月16日 22時37分43秒 | 音楽系
私の教えている生徒さんのために「リュートメンテナンス講座」を開きました。会場は名古屋市北区のミューズサロンです。

リュートは弦の種類が多くて、張るのもなかなか手間がかかるし、ペグを回すだけでも一苦労、フレットも自分で巻かなければならないし、いろいろ大変です。18世紀の水準でしたらこんなもんでしょうけど、現代の楽器なら電源スイッチ入れさえすればもう音が出てほとんどノーメンテナンスですから、そういう状況になれた現代人には想像以上の困難が待ち受けています。ちょうどプリウスに乗っていた人がフォードT型に乗ろうとするのと同じようなものです。

弦や楽器についての基礎的な内容の座学を行ったあと、参加した皆さんには実際にフレット巻き実習や弦の張り方の実習をしてもらいました。ペグもなかなか上手く回せない方が多いので、コツを伝授いたしましたので、これからはもう少しスムーズ回せるようになることを期待しています。ペグがスムーズに回るように調整して、上手なペグの回し方を習得して、でもここからが先が実は肝心です。みなさんがんばりましょう。

講座は2時間を予定していましたが大幅に長引き、倍近くかかってしまいました。また機会があればこういった講座を開催したいと考えています。